小学生の頃のこと

 体を動かして遊ぶことがあまり好きではなかった。というより走るのが好きではなかったんだと思う。縄跳びや球技は、走り続けないから嫌いじゃなかった。体育の授業内容も同じく、マラソンが大嫌い、あー、鉄棒も出来なかった。そんな感じで既にあんまりポジティブな記憶ではない。
 小学生というのは女子でも運動ができる子というのはモテた。モテるというのは男子からというよりクラスの、学年のみんなからということ。花いちもんめで先に欲しがられるあの子やその子は、大抵運動ができた。令和の今はどうかわからないけれど、平成の当時はそんなだった。
 引き続き食べることが好きだったけれど、給食のおかわりまでは出来なかった気がする。
 小学校高学年、パツパツになってきたのは特にその頃だったか、、でもあまり気にしてなかったように思う。そう、人から何か言われること以外は。
 その頃母は「残していいんだからね。」と食事の終盤よく私に言っていたのを覚えている。気にしていたんでしょう、私の見た目を。だから母の前では顔色を伺いながら食べていた。お正月なんかで祖父母の家に泊まりに行ったときなんかは特にそう。

つづく。