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バンバンクラブでの体験

昨日、代々木公園を走ってきました。
バンバンクラブという会への体験参加。
障害があることで1人で走ることや歩くのことが不安だったり困難だったりな人たちを
伴走・伴歩してくれるクラブで、
略してバンバンクラブなんだそう。
ありがたくて素敵な会です。

昨日は体験ってことでしたが、
今朝、早速、入会しました。

距離やペースは個人個人のそれぞれでバンバンしてくれます。
ワタシは周回1.78キロの代々木公園を5周してきました。
ちょっと風は強かったですけど、
晴天の青空の下で公園の木々や草花たちの中を
同じクラブの参加者の方たちと声を交わしながら走りました。

そうっすね。
はい、
気持ち良かったんですよね。

1ヶ月前、
ひっさびさのハーフマラソン大会に
思い切って出場してみたものの、
思い切り過ぎてたことにわずか2キロで気付かされて、
3キロ手前でリタイヤなんて惨状をやらかしたときは
ヒヤ汗とラン汗足しても滲む程度の汗しかかけなかったのに対して、

昨日はそれこそ
ひっさびっさに
ガッツリと
ラン汗というより
ラン汁!

そうっすね、
なんか、
気持ち良いっていうか、
嬉しいっていうか、
ありがたいっていうか、
行って良かったなぁって。

伴走してくださった方は、
会への参加もラン歴もベテランの60歳代の男性。

「これくらいのペースかなー」
「無理はしなくていいよー」
「こっから登るよー」
「はい、登り終わりー」
「点字ブロックまたぐよー」
「左はドッグランがあるよー」
「右は原宿門の方ねー」
「ここはバラ園なんだよー」
「はい、じゃあまもなく右に曲がるよー」
「はい、3...2...1....」
「あい右!」

なんて感じで、
コースの障害になり得る危険回避の案内、
広がる景色の案内、
コースの誘導、
適宜な雑談、
過不足なくって言葉がはまりまくる伴走をしてくださいました。

その方の勧めて初体験したのが、
伴走者と視覚障害者がロープで繋がるやつ。
あれって輪っかになってるロープを2人で握るってので
繋がってるんですね。
目に不自由がない時から大会でよく目にしてた光景なんですけど、
ワタシの勝手なイメージは、
手首なりに結び合ってるような、
と文字にするとそこまで頑丈とは思ってもなかったようなとか、
結局は関心がなかったわけですけど、
とってもシンプルに輪っかを指に引っ掛けるくらいに
軽く握り合ってるだけ。

これが、
なんとも安心感があるんですね。
これぞ初体験の妙。
知らなかった感覚との思わぬ出会い。
(あ!)
(なるほど!)
(ん。)
(いいわ!)
ってシックリ感が心地良かったんです。

でもですね、
シックリには理由がるわけで、
合わせてくれてるんです。
リズムとか高さとか、
ワタシの腕の振りに、
伴走の方が。

「てか、これって、合わせるのって、大変っていうか、難しいっすよね?」
って伺ってみると
「慣れだよ、慣れー」
ってあっけらかんとした返答。

その後、ちょっとした間があって、

「パラとかに出る人たちはさ、」
「ピターって合わせるんだよね」
「ピターってね」

最後の5周目、
ヘアピンカーブを曲がって残り100mってところ、
ワタシはペース上げたつもりはありません。
伴走の方が意識して上げたのか、そうでないのかわかりません。
でも、ちょっと上りました。
バンバンクラブのお仲間さんたちには抜かれるばかりだったのに
前を走る伴走者と視覚障害者の黄色いビブスが、
確実に近づいてきたんです。

その時、
合ってたんです。
それまでも合わせてもらってたので、
合ってたんですけど
より、
合ってる感じがしたんです。
しっかりとシックリと。
ロープ握ってる感覚がない。

(あ、)
(合ってる)

(ん、)
(良いわ)

(ん。)
(良いわ)

楽しみがひとつ増えました。


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