徴候【ちょうこう】
今日からまた新しい科目の授業が始まりました。
ー病態生理学
というもので、人間ってのが正常な状態ではどんなことしてんの?
ってのが生理学だとしたら、
その正常ってのにはラインがあって、
それをラインを超えちゃうとどうなるの?
ってのが病理学で、
その間のところっていうか、境目みたいなところを学ぼうというのが、
病態生理学。
なんだと理解しました。
1回目ですから、この辺踏まえた入り口んとこの授業だった中で、
ー症状
ー徴候
ー症候
とはこういうこと。
ってことを教わりました。
最後の症候【しょうこう】?
聞いたことないなと思ったのですが、
症候群【しょうこうぐん】と聞けば、
ハイハイ。その症候なのね。
って字面と音が重なって理解します。
これってのは、
症状と徴候とを合わせたものなんだと。
お父さんとお母さんから一文字づつもらって症と候で
症候って名前にしました的な言葉なよう。
その症候の集まりが症候群。
じゃ、まず症状ってなに?
っていうと、
患者さん自身が自覚していること。
ここが痛い。とか、食欲ない。とか。
で、徴候なんですけど、
皮膚が腫れてるとか、赤くなってるとかって、
客観的に他人が観察できるもの。
これを徴候という。
のだそうです。
これ、すんごく大事ですよね。
医療を提供する側が気づいて観察してあげること。
いま、オンライン授業ですから、
学校行ってたらあり得ないんですけど、
背中が痒くなったらですね、
映像が流れるiPhoneの裏に置いてある
孫の手でカリカリ掻きながら授業受けてるんですけど、
あの手の届かないところに孫の手なんて可愛い名前に似つかわしくない竹の先端で
あんまり気持ちが良いもんだからってんで
調子乗って掻きすぎたら赤くなったり、
なんなら傷になったりとか。
これも、徴候なんだとしたら、
まずきっと、
兆候【ちょうこう】ってのがあるはずで
徴候【ちょうこう】を
観る。
診る。
看る。
前の段階で兆候を観察出来れば
症状とか徴候ってのになる前とか、
病ってのになる前に対処ができそう。
ま、兆候だけで生活習慣とか癖とかを直す。
ってのが簡単じゃないなんてことは、
呑んだ後にラーメン食っちゃうことだって許しちゃう自分が
言えることじゃないんですけど、
客観的に観察される徴候の前の兆候。
って、必ずなんか出てるはず。
楽観的にそいつを自由にさせとくと、
症状って名前の悲鳴が聞こえてきて
治療というものが行われる。
出来れば悲鳴は聞きたくない。
聞きたくないのだけど、
聞かないと理解しない。
痛みがない時に痛みを想像するって難しい。
でも、その痛みが現実のものになると
痛みってのにココロまでもが侵されてしまう。
あの竹のアイツで背中を掻くってのの、
気持ち良さってのはたまんないです。
たまんないからって、それで良いか?
あなたは?
って誰かに聞かれそうで。
そのあなたをワタシが診察するところ、
症状と徴候とで症候でしたから、
「孫の手依存症候群」
ということにしときます。