コロナとカジノ

コロナ対応で街全体が疲弊している今も、横浜市はカジノIRの推進をやめていない。実施方針の公表を6月から8月に遅らせるとしているが、国へのスケジュール変更は求めず、着々と準備が進められている。

◇市民のコンセンサス

IRの推進。今、やるのはおかしくはないか?コロナで市民説明会が中断し、市民のコンセンサスが取れていない状態で推し進めるものではないはずだ。
IRの予算も人材もコロナ対策に回し、全力で感染者の減少と市民生活の保全に勤めるべき。コロナ騒動終息後、残りの市民説明会を開き、市民の理解がとれた状態でIR誘致を行うべきだ。

そういった臨機応変な対応と市民の安全を守るという強いメッセージが出せれば、コロナ終息後には、市長の説明に耳を傾ける市民が増えるかもしれないだろう。

◇市と反対派の動き

しかし、市のやることは真逆だ。コロナ騒動に乗じ、説明会を中断したまま市民の声を無視してIR誘致を続けている。

反対派の動きは様々だ。 不要不急の外出自粛で、住民投票を進める政党団体は、住民投票の運動を休止した。同時に、IR推進(事業者選定)を遅らせるように要望をだした。しかし、市長はこれを無視して誘致活動を進めている。

市長リコールの運動を進める市民団体は、IR誘致の動きが止まらないため、運動を続けている。市の誘致活動が止まらない以上、市長リコールの運動は不要不急ではない。必要早急の活動ということだろう。

実施方針が公表され、事業者選定が行われれば、IR誘致を止めるのは難しくなる。それまでに、市長をリコールして市民がIRを望んでいないことを明確にしなくてはならない。

◇市民の反応

市民の反応はどうだろう。リコール運動に対する市民の多くは、冷ややかな目だ。コロナのときに何をやってるんだ。自粛しろ、と言う意見もある。それは、カジノIR誘致のスケジュールを知らないからだろう。この夏がリミットだ。目の前のコロナ対策は重要だが、同時に10年後、20年後に影響する市政問題も重要だ。
感染防止に注意を払いながら、活動すれば良い。実際、自粛要請がでてからでも市長リコールの受任者は増えている。市民から一定の理解が得られているということだろう。

◇行政へのお願い

コロナ自粛と政治活動のバランスは、考え方は人それぞれだ。
ただ、コロナ自粛に乗じ反対派の隙をつき、議論をすっぽかして、IRを推進する横浜市や、改憲を進めようとする国のやり方は、納得が行かない。
国や自治体の未来に極めて重要な事項。丁寧な議論をお願いしたい。

終わり

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