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よつばと 15巻

娘が生まれてから、はじめてのよつばと新刊が発売された。
やはり父親になってから読むと視点が変わる。
まず帯の「普通という奇跡」のコピーが響きまくる。
あたり前の普通が幸せの根幹であり奇跡であると感つつ、娘のオムツを替える日曜の昼下がり。
風香がよつばのためにテストを作るエピソードが刺さった。
本来、子供にとってテストとは面倒事で嫌なものというイメージが強いが、自作のテストで自信をつけさせ、テストに対する成功体験を積ませる。
すげーライフハック。見習いたい。
そして15巻最後のランドセルのエピソードは、父になりたて自分の気持ちとリンクし、娘の成長を想像してグッときてしまった。
よつばの表情から娘の似たような表情を思い出すシーンも多く、父になってから読むよつばとは重みが違うものだと感じた。

そんなよつばとだが、あずまきよひこ先生から近々電子化されるとの情報が。
マンガにおいては仕事の都合で7年ほど前すべて電子書籍に移行しており、唯一購読していたマンガの中で電子化されていない、よつばとのみ紙の本で買っていた。
ただよつばとは装丁が素晴らしく、紙の本ならではの温もりを感じる色合いや、世界観に没入させるための導入の表現であったり、カバー裏の作品に厚みを持たせる仕掛けなどなど、電子では味わえない読書体験が得られる。
引き続き紙の本で購入しようかと思う。

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