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このロケットに乗り込んだその日から

オタクです。VRアイドル「えのぐ」を応援しております。

4/15(土)に、えのぐ5周年記念ライブ『星は三度瞬く』がありました。
感想は、楽しかったしかないので割愛します。
ここからは、ライブに参加して個人的に思っていたことをつらつらと書きます。感想未満です。ただの落書きです。それでも読んでくれる物好きな方が居たら嬉しいなぁ。

さて、「えのぐ」ちゃんは、元々5人のグループでした。こんな所まで来るようなインターネットの民なら、既にご存知でしょうが。

鈴木あんず、白藤環、日向奈央。
そこにもう二人。夏目ハル、栗原桜子。
この5人のグループでした。

私は5人の「えのぐ」がとてもとても好きでした。
擦った揉んだがありまして、今は3人な訳ですが。

3人になっても、やはり「えのぐ」は「えのぐ」なのです。それはこれから先、誰が居なくなっても、1人になったとしても、そうなのでしょう。

ライブを見る度に思います。とても素晴らしいパフォーマンスだと。楽しいライブだと。どこか楽しみきれない自分に目を背けながら。

楽しみきれない理由は明白です。
それは、今の「えのぐ」に、栗原桜子が、夏目ハルが、居ないから。
未だに、ステージを見る度に、曲を聴く度に、思ってしまう。
ここに、二人も並んでいたら。
5人で笑い合って居たなら。
5人の「えのぐ」で、終わっていたなら。終わらせていたなら。どれほど綺麗だったか。
私は、あの日に、ファンとして、死に損なってしまった。

ライブが100%純粋に楽しかった頃に、もう戻ることは出来ない。
マイナー中のマイナーで、見知ったファンしか周りに居なくて、内輪だけで楽しめたあの頃に戻ることは出来ない。
もう、あの頃には戻れない。

でも、今の「えのぐ」も「えのぐ」である。 ファンが増えたのも嬉しい。
パフォーマンスのレベルも高くなった。
絶対に、「あの頃」よりも、今の方が良い。

あの時、栗原桜子が卒業してから、「えのぐ」はガタガタになったと思う。更にそこから、夏目ハルまで抜けた。もっと酷くなってもおかしくなかった。

けれど、そこから持ち直したのは、間違いなく、「えのぐ」や、「えのぐ」の周りにいる人々の成果だと思う。

先日のライブ中、MCで、こんな一言がありました。

「この曲は、『5』という数字が入っている。5人で歌った、最後の歌。この曲を聴かせてしまうと、ファンが、桜子を思い出して、辛くさせてしまうのではないか、と思っていた」
そういった言葉でした。

ハッとしました。
『Brand New Stage』は、私の大好きな曲でした。
それは、きっと5人の曲だったから。
この曲を歌わせることが、そんなにも重荷になっていたことに。苦しめていたことに。

やはり、あの時に、死ぬべきだったのだと思います。
ファンとして。綺麗なまま。

ですが、今もこうして生き長らえている。今の「えのぐ」も愛しているからなのか。
はたまた、5人のまま、光り続けさせてやれなかった、責任感なのか。
今となってはもう分かりません。

「でも、えのぐは、その瞬間瞬間を切り取って、歌うグループだから。自信を持って、5人の歌を歌えるようになりました」
そんな事を、あの場で、言っていた様な気がします。

「えのぐ」にもいつか終わりが来る。避けることは出来ない、アイドルであれば当然のこと。

私は、応援する者として、勝手な責任感を持ってしまっている。
それは、5人の時から応援し続けた、5人のままにしてやれなかった、贖罪なのかもしれない。
それでも、私はこの得体の知れない何かを抱えたまま、応援をします。

「えのぐ」という星を追いかけて。
一番近くで見ていたいと願って。
このロケットに乗った日から。
燃え尽きるその瞬間まで。

責任を持って、見届けます。
忘れてなんてやらない。
あの時を、生き残ってしまったのだから。

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