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推しの引退で思うこと

VRアイドル『えのぐ』の夏目ハルが今年いっぱいでアイドル活動を辞める。

もともと、『えのぐ』は5人のグループであって、なんやかんや現在の4人になり、そしてまた1人辞め、3人になるわけだ。

私は一番初めの5人の『えのぐ』が大好きだった。だから、今更もう1人辞めるとなっても、さしたる問題では無かった。既に私の一番好きな『えのぐ』は失われているから。

まして、夏目ハルは一時期休養していた期間もあった。その時に既にアイドルとして居なくなっていてもおかしくなかった。でも帰ってきてくれた。余命が伸びたような物だった。だから、その時が来たんだなと、ただそれだけ思った。

そこまで悲しくなかった。周りのファンは良くも悪くも騒いでいたけど、私はそういう気分では無かった。それだけ、既に私自身に応援するだけの熱量が無かっただけなのかもしれない。

そんなオタクのなり損ないでも、ふと、新アルバムの試聴動画を聴いて、うるっと来ていた。

もうこの歌声が聴けないのだなと、それを実感してしまった。今後一切、アイドルの夏目ハルは帰ってこない。栗原桜子がアイドルを辞めたのと同じ様に。帰ってくることは無い。

スタッフとして生きているのは嬉しい。でも今後アイドルとして見ることが出来ないのは、やはり悲しい。

歌もダンスも頑張っていた。それだけじゃなく、自分の強みを見つけようと、色々なことに挑戦していた。それを分かっているから、見送ることしか出来ないのが辛い。

悲しい。辛い。家族のためであれば仕方がない。私は推しに、家族より仕事を取れと言えない。取って欲しくない。仕事よりも大切なことは沢山あるから。家族よりファンを優先して欲しくない。

ファンなんてものは、自分勝手だから、いつか知らないうちに離れてしまうかもしれない。家族よりファンを選んだとしても。辛い決断と後悔を抱えて活動をしても。そんなことは喉元を過ぎればファンは忘れてしまう。自分勝手に離れていってしまう。その時に、「あぁファンを選んだのが間違いだった」、と少しでも思って欲しくない。大切な方を選んで、「それでもあのファンなら許してくれるよね」、と思って欲しい。ファンが自分勝手なら、アイドルはそれ以上に自分勝手であって欲しい。私は推しの人生を背負っても構わないけど、推しに私の人生は背負って欲しくない。ただそこに立ち、元気をくれるだけで良い。道端に咲く花であって欲しい。それを見て元気付けられる奴もいるし、そうでない奴もいる。でも花はただそこに勝手気ままに咲いている。それだけで良い。

甲斐甲斐しく水をあげる人もいれば、時々来て周りの雑草を抜く人もいる。見るだけの人もいる。肥料を与えようとする人もいる。ファンとはそういうものだ。勝手にやるので、ただそこに咲いてくれていれば良い。

長々と書いて纏まらなくなってきたけど、元から纏めるつもりも無かったので仕方なし。

"【#えのぐ】ソロ名義 1st Album『My Song』クロスフェード" を YouTube で見る

3人になって、私もファンを辞めてしまうかもしれない。3人が、自分達の求めるクオリティを出せなくなって、アイドルを辞めるかもしれない。どちらが先かは分からないけど、いつか必ず私達は別れてしまう。いくら別れたくなくても。いくら愛していても。

でも、どうせなら、別れる前に、引っ込められてしまう前に、ステージで咲く『ハル』を見に来ませんか。

https://enogu-official.com/220627-1/?s=09

向日葵の下で笑う姿を見に来てください。

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