[ Hand in hand ]雑感
久々のnote更新でまとまった文章を書いており、読みづらかったら申し訳ありません。
まぁ読者がいないのが特徴のnoteなので気負わずに書こうと思います。
昨日、にじさんじ公式が発売したカバーソングアルバム「Prismatic Colors」にて、自分の最推しであるリゼ・ヘルエスタさんが歌っていた歌の感想文を書いていきたいと思います。
そもそもの原曲「Hand in hand」は、2015年に開催された初音ミクのライブコンサート「マジカルミライ2015」のメインテーマ曲です。
作詞・曲はlivetuneのkzさん。歌唱はもちろん初音ミクさん。
主題である「Hand in hand」は和訳すると「手をつないで」(Google翻訳)。
とても前向きな明るい歌詞で、「音楽を通じて人と人をつなぐ」イベントのテーマ曲として相応しい歌だと思います。
とはいえ、自分がこの曲を知ったのはあくまでリゼ様がカバーすることを発表してからなので、リアルタイムで聴き込んだ訳ではないのですが。
初音ミクに代表されるVOCALOID楽曲も、個人的にはほとんど触れていません。
曲としてのレベルが高いものがあるのも解るのですが、やはり歌声に慣れないというのが最も大きな理由です。
アクセントの付け方やブレスの入れ方、なにより音のつながりや響きが人間の歌声には及ばないように思えるのです。
好きな方や優れたクリエイターが多いのも事実ですし、あくまで僕の感覚に合わないというだけですが。
さて、そんな前提条件を調べてから、昨日(2020年10月28日)の正午、にじさんじ公式Youtubeチャンネルにて行われる3DMVのプレミア公開に参加しました。
もちろん、映像としての素晴らしさもあったのですが、それよりもやはり楽曲の良さと、原曲へのリスペクトのバランスの良さに感動しました。
個人的な感想が多分に含まれるので、話半分に読んでもらえると良いのですが。
歌詞のニュアンスを表現するのに、やはり人間の歌声は大切だと感じたのがまず第一。
そしてその歌詞を歌うのが誰なのか、どんな立ち位置の人間が歌うのかというところ。
その人の歌唱力がどれだけあるのか、歌詞の意味を伝えるのにどう作用するか、です。
リゼ・ヘルエスタというライバーは、そもそもの肩書きが「女王を目指す皇女さま」であること。
配信でも何度も触れている通りちょっと後ろ向きな性格であり、それを自覚しながらも他人としっかり向き合う生き方であること。
つまり、リスナーと同じ目線に立ちながら、将来は皆の上に立ってまとめるための勉強をしている人が、「人と人をつないで未来を目指す歌」をリスナーと同じ目線で歌ってくれているということ。
ついで歌唱力について。
個人的には、リゼ様の歌唱力はものすごく高い訳ではないと思っています。
にじさんじ内にはそれこそ他に歌唱力のある(表現力の高い)ライバーさんは沢山います。
それでも、この曲はやはりリゼ様が歌って最も価値があるとも思っています。
全力でひたむきに歌っている印象と、声の質や編集具合、色々なバランスの掛け合わせになるとは思うのですが、原曲版の初音ミクの歌声にも近く感じるからです。
感情的な抑揚、言葉のつながりの自然さ、ブレスの入れ方はとても人間的に。
電子音主体の伴奏との親和性の高いクリアでハスキーな声質と、エフェクトの調整で、ある種の電子楽器的に。
原曲の初音ミクでは足りなかった表現力を補うようなリスペクトを感じるのと同時に、「リゼ第二皇女というパーソナリティがこの歌詞を歌う」ということにとても大きな意味を感じるのです。
「Prismatic Colors」には星川サラさんも参加されていて、HoneyWorksさんの「世界は恋に落ちている」を歌っています。
星川さんは歌も安定していますし、挿入されるボイスも、とても曲の雰囲気を良くしていて、とても上手いと思います。
では、星川さんが「Hand in hand」を歌って、あるいはリゼ様が「世界は恋に落ちている」を歌って、同じような感動があるかと言えば、それはおそらくNoになると思います。
リゼ様も星川さんも、普段の配信から見れる等身大の姿があって、今回の選曲はその等身大が最大限に活きるものだと思うからです。
「Prismatic Colors」は曲だけ聴いても楽しめる、よくできたカバーアルバムだと思います。
実際、自分は殆どの原曲を知らなくても楽しんで聴けました。
その上で、気になったライバーさんの配信を軽くでも覗いてみると、もしかしたらもっと楽しんで聴けるようになるかもしれないと思えたアルバムでした。
アンジュさんの「太陽系デスコ」の「やっちまったなぁ」みたいな小ネタも良かったですね。
すこしの興味と機会があればぜひ聴いてみてほしいアルバムです。
では。
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