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家族

「大切なもの」と聞いて、一番に思い浮かんだのは家族でした。

僕が子供の頃、母親は小学校の教師で、父親はアートディレクターとして忙しく働いていました。家にはいつもアートの本や雑誌がたくさんあって、僕も自然とアートやデザインに興味を持つようになりました。母親は教育者として、厳しいけど愛情いっぱいの教育をしてくれました。家族全員で過ごす時間は少なかったけれど、一緒にいるときの温かさや安心感は今でも忘れられません。

思春期に入って、自分がゲイだと気づいたとき、家族の存在は本当に大きな支えになりました。カミングアウトする勇気がなかなか持てなくて、長い間悩んでいました。でも、両親はいつも僕のことを理解し、支えてくれる存在でした。ある日、母親にカミングアウトしたときのことを今でも覚えています。彼女は驚くこともなく、ただ静かに僕の話を聞いてくれました。そして、「あなたが幸せならそれでいいのよ」と言ってくれたんです。この言葉にどれだけ救われたか分かりません。

家族の絆って、僕にとって生きる力そのものです。どんな困難に直面しても、家族がいることで乗り越えられました。特に、僕のパートナーを家族に紹介したとき、両親が受け入れてくれたことは本当に嬉しかったです。パートナーもまた家族の一員として温かく迎えられ、家族全員で過ごす時間が増えました。家族の理解と支えがあるからこそ、僕は自分らしく生きることができるのです。

忙しい日々の中で、家族との時間を大切にすることの重要性を再認識しています。週末には両親と一緒に過ごす時間を作り、美味しい食事を楽しみながら話をすることが、僕にとって最高のリフレッシュです。家族との何気ない会話や笑顔が、心を温かくし、明日への活力となります。

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