つれづれつづり/010

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    それぞれ、おのおの、つれづれにつづります。

最近の記事

記憶と記録

歳を重ねるにつれ、その分"過去"が増えていく。 今置かれている辛い現状や、不安の大きい未来のことを考えると、「こんな人生のまま俺は死んでいくのか」と思うことがある。しかし、過去を振り返ってみると「意外といい人生だったのかも」と思うこともある。 歳を重ねたといっても、人生の終わりがすぐにやってくるわけではない。今までの人生を振り返るにはまだ早いと思う。ただ、"記憶を辿る"ことは意外に楽しい。思い出を振り返るのとはまた少し違う。たとえば、布団に入ってなかなか寝付けないとき、小

    • 承認欲求

      平成の真ん中あたり、俺は輝く30代を迎えていた。 そのころの俺といえば承認欲求だらけ。もうね、承認欲求の塊。 今だからあのころの自分を外側から見られるようになったけど、当時はとどまることを知らない承認欲求だった。 飲み屋で「かわいいね」って言われても、クラブで「かっこいいですね」って声をかけられても、それでは満足できず「もっと見て!もっと言って!!」と、とにかく認められたい欲に天井がなかった。 世間一般でいう承認欲求とは「注目されたい」という意味が当てはまることが多いと

      • ごめんね

        よそで書いたこともあるので読んだことがある人いるかもしれない。 自分にとって平成初期の一番大きな出来事はこれだった。 ま、ありがちな話だんだけどさ。 ***************************************************** 中学校の同級生だった仲が良かった女の子がいて、卒業後もいつも一緒につるんでた。高校、大学時代はお互いに付き合ってる相手がいたりしながらも「男女の友情」を維持し続けていた。そして二人ともフリーの状態で社会人に。 俺はその

        • 夢と希望だらけの平成元年

          平成元年。 俺は大学1年生。 見栄っ張りでミーハーだった自分がバブル時代に大学生。 とにかく「女の子」にモテたくて必死だった。 華やかな大学生生活に憧れ、それを実行するのに必死だった。 女の子から「かっこいいね」と言われることがご褒美だった。 自分のセクシャリティについても、将来についても「なんとかなるんじゃね?」くらいの気持ちで生きていたし、世の中もそういう風潮があって「バブル世代はダメ」と言われる所以がそんなところにあるのかな。とにかく夢と希望にしか目を向けていなかっ

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