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一心不乱に腐乱する自民党 (赤いバトンって)

日頃は冷静で無口(友達がいないからか…)な自分だが、今回ばかりは思いをブログに書こう。明日から熊本県知事の選挙戦のスタートだけど、我が熊本の自民党は保守岩盤層を硬めに固めたようだな。候補者の一人前副知事は東大卒、現知事蒲島の弟子。総務省からやって来た典型的なお役人。国とのパイプがあるから僕に投票してと、言い出しているだろうが、そんな腐ったパイプがあるから無駄な道、イノシシロードが出来るのだ。当然、財政難、自立出来ない仕送り待ちの県内の市長、町長、村長議員たちが国の仕送り欲しさに前知事を応援する。要するに金目当ての選挙応援。

彼は自民党推薦と言いながらべったり自民党。県内津々浦々の自民党の掲示板に自民党の国会議員、各地域の県議、市議の顔に顔を合わせて、真ん中に日の丸のハンコを押したダサいデザインのポスターを張りだしていた。これは自民推薦でなく、自民党の候補者そのものではないか。「こんな予算に裏金が使われているのかしら?」と疑念を抱かせる行為そのものではないかね。

流石に今回は「一心不乱」のぼのりひっこめ、違うのぼりを新調したようだ。どんなデザインか楽しみだな。こののぼりがはためく土建屋、事務所は自民党支持、腐ったパイプがある皆様と分かりやすい。そもそも、今の県知事の蒲島も同じやり方で、無所属をうたいながら、畑の中の看板は何時も自民党の議員の看板に寄り添って建てられてきたのだし。

蒲島は立候補時は水俣病に寄り添うと言いながら知事に当選すると、バッサリ患者を切り捨て、患者の面会謝絶に居留守に、パーティー開催で忙しく、問答無用の対応で冷血ぶりを世にさらした。患者がどんな思いで去年の裁判の控訴を断念してと県庁に面会に行ったか分からぬか。※原一夫監督の名作ドキュメンタリー映画「水俣曼荼羅」の影のスターの一人で、彼は自分は国の歯車の1枚で何もできないと偉そうに語った。

川辺川ダムも建設停止のポーズを取りながらも、水害をいいチャンスにいきなりダム建設と言い出した。元東大の教授で売り出したのだけど、東大の先生が嘘ついたらダメじゃん。言う事聞かぬなら、村民にポンと20億やるから言う事聞けと。まともな説明会も開催せずにお金を出すから許して、ハイ建設決定!という単純明解なやり方で多額の税金使うのが東大流なのか?

これからの10年は熊本激動の10年なのだろう。台湾の半導体企業の工場建設で、地上げやら何やらで、一部の県民は大儲け。(県会議員で有名なゴルフ好き…どころか不動産やら何やら経営している人がいるが、賭けゴルフしなくても彼は大儲け)もちろん疑問視されているのが、工場に使う水問題。こっけいなのは水不足に備えて、近隣の田んぼに水を涵養させる事業に急に県が動きだした事(やってる感だけ)。ハイテク企業の水不足に対して「水を溜める田んぼ大募集!」というアナログな発想がもともと、この企業誘致が熊本県の能力をはるかに超えているという証左なのだ。(昨今の猛暑、日照りで水不足は間違いないのに)。その真逆な事件として、工場周辺の農地はとんでもない額で転売され、畑はどんどんつぶされ工場が建っている。後継者不足の地主としたらこれ幸いと農地も売り払いたいと思うに違ない。哀れなのは、借りた土地で農業、酪農を営んできた人たち。土地は売るから出て行けと急に言われた農家、特に酪農家、養豚家さんはどうしたらいいのだろうか。牛や豚はどこに行けばいい?

そして、さんざん県民が分断された挙句に、出てくるのが熊本の水質汚染の問題なのだ。その汚染された水の発生源が特定されるまでに数年はかかる。この構図は水俣病とまったく同じ構図。当時の県知事、役人は犯人がチッソと分っていても、チッソの工場の廃液を停める事は出来なかった。そのせいで数10万人に被害が拡大した。万が一水質が汚染された時に、水俣病の水銀中毒のような症状はでないだろうから余計に問題解決に時間がかかるのだ。水俣病の救済さえできない熊本県に、同様の事件が起きても解決できるのだろうかと、半導体景気の賑わいよりも僕は不安なのだ。

県知事の蒲島は、ある集会で候補者の前副知事にバックから赤いバトンを取り出し、それを彼に手渡した。これまで蒲島は、後継者指名はしないと断言してきたし、前副知事を応援もしないと発言してきた。記者団にその「赤いバトンは後継者指名」ではないかと聞かれた時に口ごもりまともな返事ができない。次にその「赤いバトン」はどうした?と聞かれたら「知らない人からもらった」と答えた。知らない人からもらった「赤いバトン」ってさ?

僕の住む地区は超過疎地で、保守岩盤層…代々、骨の髄から搾取され、無能化された、お人よしの人たちが住む地区で今回の選挙の投票率90%は越えるだろう。

時に福祉施設の職員が、よぼよぼよれよれの老人を車に乗せ投票のサポートをする。その老人たちは「●●さん」の名前ば書けばよかとね、と声をあげる。そうして背を丸め鉛筆で、必死で投票用紙に名前を書くのだ。「●●さん」というのは、その施設を運営する市会議員なのだ。今時、そんな事があるのか?と思う人がいるだろうが、僕は体調を崩す前、何度も選挙の管理人をやっていたのだ。投票時間が過ぎると、そのアルミの投票箱に鍵をかけ、車で約40分の開票場に持っていく。膝の上でカサコソ、投票用紙がこすり合う音がする。ラジオを付ける。開票時間と同時、いやその数分前に自民党の候補者の当確の一報が入る。僕は膝の上に乗せた投票箱を道沿いの暗い海に放り出しくなる衝動にかられた。

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