見出し画像

ここではないどこか

歳を取ったせいもあってか、落ち込みから立ち直るのに時間がかかります。

たぶん、20代の頃ならだれかを誘って呑みに行ったり、電車に飛び乗ってあてもなく揺られたりして、1日2日で前を向けていた気がするけれど・・・。

ここではないどこかへ行きたくても、行き場所なんてないといつ知ったのか。

どこかへ行っても、そこにいる自分は変わらないと気が付いてしまってからは、ただ時が過ぎるのを待つようになってしまった。

でも

「君が足をとめて蹲っても、時間の流れは止まってくれない。共に寄り添って悲しんではくれない」

煉獄さんはそう言っていました。

だからこそ、

「己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと、心を燃やせ、歯を食いしばって前を向け」

と。


ひとり悲しみにくれて、ただただ嘆き続けるだけの日々を過ごすのか。

心を燃やして前を向くのか。

どちらでも。選ぶ自由があるということは・・・。