真夜中の月は真上に
午前二時の星空はやけに明るくて
いくつもの光の束を足元に映し出している
きっと真上に月がある
見上げるというよりは
からだを思いきり捻じ曲げて
横目で月を追いかけた
頸椎一番目がグググと曲がる音を
頭の中で聴きながら
口は開いたまましかめ面して
あんなところにあった・・・
真夜中の月見は寝ころんだほうがよさそうだよ
真上にあるから見えないだけで
自分の影が足元で一つになった
つい最近まで真夜中は
虫の声が聞こえていたはずなのに
もう虫の声も聞こえない
歩き回る獣の気配に
私も一緒に走ろうか・・・
真夜中の月は真上にあるから美しいと
誰かに伝えたくて
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