第一子が生まれました。

本日第一子が生まれました。
私の性格上、こういうのは苦手ですが、ここに想いを綴られていただきます。

一昨年、実は我々夫婦は流産しております。

流産の後、私の妻は胞状奇胎という病気にかかりました。セレッソ大阪の大久保選手の奥様がかかった病気で、手術をしないと絨毛ガンにかかる可能性がある病気でした。
妻は2度の手術を行い、度重なる通院と非常に大変な一年を過ごして参りました。私の人生の中でも、最も辛い時期でしたので、当時は身内と会社の同僚、上司にしかお伝えしておりません。

完治した後、今年の12月待望の第一子を授かり、なんとしても今回は元気な子を生みたいと思っていました。

妻の悪阻は酷かったものの順調にお腹の子は成長してくれました。しかし、妊娠7ヶ月に入り、切迫早産の診断を受けました。次の日から妻は緊急入院。子宮口まで2cmと妊娠34週の短さでした。夫婦ともに、頭が真っ白になりました。なぜこんなに不幸なんだと思いました。

私自身、新卒採用業務に関わっていることもあり、5月〜6月にかけて繁忙期の為、帰宅するのは23時、日を跨ぐ日もありました。
入院中の妻とゆっくり連絡を取ることはできず、孤独ながら妻は本当に頑張ってくれました。
休日に入院する田町の病院に荷物を届けに行くものの、コロナ環境下の為、面会はできないようになっておりました。

妊娠28週目の6月13日、早朝に妻から着信がありました。「破水した」非常にショッキングな連絡でした。
お腹の子はまだ1200㌘程で極低体重出生児と言われる、合併症と後遺症のリスクが非常に高い早産。

そして6月15日、ミーティング中に妻から連絡があり「大量の出血があり、本日生まれるかもしれない」と涙ながら連絡があり、仕事を全て放り投げ、タクシーで入院する病院へと向かいました。
午前11時に病院に到着し、15分後から帝王切開で胎児を取り出すと医者から説明がありました。妻は号泣しておりました。

そして、、無事出産してくれました。
赤ちゃんは3ヶ月間NICUで過ごし、退院することになりました。
本当に心より人生で一番嬉しかったです。妻には感謝しかありません。

ここで申し上げたいのは人生において辛いことも楽しいこともありますが、何があっても強い意志とブレない芯を持っていれば、前を向いて乗り越えていけるということです。
決して、楽観的に物事を捉えることが全てではないと思います。時が経てば何とかなるでは済まされない状況があります。

ただ、常に「何の心配もない、大丈夫だよ」と言える精神的支柱としての存在でいることと自身が落ち込んでいること、辛いことを周りに見せないことは男としての役目だと思います。

今後は妻と一生懸命この世に生まれてきた息子を支える者として精進して参ります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?