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読書_202411

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読書_再婚生活 私のうつ闘病日記(山本文緒)

読書_再婚生活 私のうつ闘病日記(山本文緒)

私も過去に鬱っぽくなったり、死にたくなったり、どこなら紐を吊るせるか考えたりしながら生きてきたので、共感できるところも多く読み進めるうちに少し辛くなったりもした。
親身に支えてくれる旦那さんがいて羨ましく思う。ただ、そんな旦那さんに迷惑をかけていることが辛いという気持ちもよくわかり複雑であった。
ここまでひどいうつ状態になったことは無く、自殺の計画を立てたり、癇癪を起したり程度な私はやはりまだ健康

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読書_結婚願望(山本文緒)

読書_結婚願望(山本文緒)

山本さんのエッセイを初めて読んだ。小説は読んだことがあったが、エッセイを読んで更に好きになった。もう新しい作品が出ないと思うと悲しくてならない。このエッセイの中でも、お酒・たばこ・睡眠・食生活のどれをとっても不健康そうで読み進めるたびに、その不健康生活をやめてくださいと言いたくなったが、余計なお世話である。

私は1人で生きて行ける覚悟も自信もなく、自分に足りないものや考えると不安になるようなもの

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読書_生涯弁護人 事件ファイル1(弘中惇一郎)

読書_生涯弁護人 事件ファイル1(弘中惇一郎)

ドラマのようなことが現実にあるんだなと。現実は小説より奇なり、とはまさしくこのこと。私がまだ赤ん坊のころの事件だったりして、いまいちよく分からず聞き流してしまった内容もあったけど、調書に気軽にサインしてはいけないと強く思う。
性犯罪や幼児が被害者になるような犯罪、残虐な犯罪については、この調子でもっと厳しく取り締まれこの野郎と思ってしまうのは私だけでしょうか。やはりそれも慎重にすべきなんでしょうか

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読書_間の悪いスフレ(近藤史恵)

読書_間の悪いスフレ(近藤史恵)

前3作はドラマ(シェフは名探偵)で知っており、今回ドラマ化されていない話を読んでみた。私の中のシェフは西島さんの優しい微笑みのイメージだったので、本のシェフとは少し違った。それでもやっぱり少しほっこりするミステリーと美味しそうなフランス料理の描写を読んでいると、あたたかい気持ちになり元気が出る。ドラマ化されている本も読んでみようかと思う。
自宅近くに気軽なフレンチビストロが無いか探してみよーっと。

読書_禁断のパンダ(拓未司)

読書_禁断のパンダ(拓未司)

いつかのこのミス大賞作品。序盤はいつ事件が起こるのかそわそわしながら、長いなーと思いつつ読み進めた。事件が起きてからは警察官が中心になり話が展開されてゆき2時間ドラマを見ているようにあっという間にラスト。面白かった。フレンチが食べたくなった一方、やっぱりゲテモノは得意じゃないなと思い、平凡な味覚でよかったと思った。
私がいま妊娠中なこともあって最後は少し悲しくなった。

読書_雨心中(唯川恵)

読書_雨心中(唯川恵)

男性はずっと「クズ」で、でも、女性はその「クズ」要素を大きく育てた諜報人。どちらも幼少期に特定の自分だけの大人(たいていはそれが親)からの愛情を受け取れなかったから仕方がないのだろうと思いつつも、立ち止まる機会は度々あったように思ってしまう。
いつまでも救われない二人にもどかしく馬鹿だなあと思う一方、人間とはこういう生き物だとも思った。わたしも他人から見れば馬鹿な道に突き進んでいることが度々あるが

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読書_信仰(村田沙耶香)

読書_信仰(村田沙耶香)

主人公は新興宗教をはじめとして何もハマり切れない超現実主義。友達の買ったものに原価をいくらか言って白けた気持ちにさせてしまうような人間。対して新しく新興宗教の教祖役にひっぱられた、信仰しがちな女性(実際にウォーターサーバーのマルチにガチハマり)。
違うようで似ている2人が描かれており、ラストの二人の謎の結束が結構好きだった。新興宗教を始めようといった男は自分の周りに良そうな、軽薄男でキモって感じ。

読書_生命式(村田沙耶香)

読書_生命式(村田沙耶香)

「信仰」ぶりに村田沙耶香さんの本を読む。不思議な気持ちになり、少し暗い気持ちになり、星新一作品が読みたくなった。

読書_ナチュラルボーンチキン(金原ひとみ)

読書_ナチュラルボーンチキン(金原ひとみ)

感想
私はもっと破壊的で破滅的な金原さんの本が好きでした。最近の作品は、家庭を持った金原さんだから書ける内容だと思いつつも、私は好きになれませんでした。私が金原さんの本で味わいたい、虚しさや絶望感、正当な矛盾感、良い天気の日に呼んでも鬱屈してしまうようなものは味わえませんでした。そういったものは、別の著者から味わうしかないのかもしれません。
ですが、メッセージ性のあるテーマと内容は読んでて心地よか

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読書_続ける思考(井上新八)

読書_続ける思考(井上新八)

感想
タイトル通りの内容で、具体的な方法が説かれています。耳に残ったのは下記でしょうか。
・小さく小さくして、まずは間位置に始めることが大切
・毎日やる>>>>ボリューム・クオリティ
・作業を始めるハードルを徹底的に下げる。
・例えば「毎日小説を1冊あるいは1章あるいは数ページ読む」という目標を立てるのではなく、「毎日小説を開く」にする。開くだけなら1秒でできる。開いてさえしまえば、1文くらいは読

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読書_NeoLifehack(勝間和代)

読書_NeoLifehack(勝間和代)

感想
勝間さんの他の著書と重複する内容も多いですが、繰り返し聞く(読む)ことで自分の中に勝間さんの考え方がインストールされるような感覚があり、非常に有意義な時間となりました。
既にドルコスト平均法での積み立ては行っていますが、別の証券口座を開設し追加で始めました。これだけやっていれば、細かい貯蓄計画などひと先ずは不要なのでお金への漠然とした不安を小さくすることができています。不安を考える時間を他の

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読書_一気にわかる!池上彰の世界情勢2024(池上彰)

読書_一気にわかる!池上彰の世界情勢2024(池上彰)

感想
ウクライナ問題などの歴史や各国のスタンスなどが体系的に学ぶことができました。ニュースを見ていても、あと1歩理解しきれないという人にお勧めします。一方、昔からニュースをよく見ていたり学生時代に歴史の勉強をまじめにしてきた人には簡単な内容かもしれません。
内容とは関係ないですが、説明の順序や意図的に抽象的にしたり、こうやって説明すると前提知識が乏しい人でも難しい内容でも理解できるように伝えられる

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