父のこと
父について。
1週間ぶりに、父に会いに病院へ。
2ヶ月ほど経鼻栄養が続いており、ずいぶん痩せている。
お盆前、胃ろうの話が出ていたけれど、思ったより嚥下の力が回復しているので、急いで胃ろうにしなくても良さそうとの先生からのお話がありました。
それを聞いて私はとても嬉しく、希望の光が見えました。
しかし今日、先生や看護師に話を聞くと、痰が多く、自分で痰を出すことがほとんどないので、無理して口から食事をとって誤嚥して肺炎などを引き起こしかねない。やはり胃ろうをつくって、嚥下のリハビリをするのが良いかもしれない、とのこと。
急な体調変化もあるから、心の準備をしておいて、と容赦ない看護師。
お盆前に見えた希望の光が、一気に真っ暗になりました。一喜一憂している場合ではないけれど、受け取る準備がまだ出来ていなくても、容赦なく現実を突きつけてくる先生や看護師。
死に向かっていく父を、見守るしか出来ない。できる限りのことはしている。それが最善なのかわからないけれど。
父が病気で倒れてから9年。長い年月をかけて、心の準備をさせてくれているのかもしれないと思った。先生たちが諦めても、私は諦めない。また元気になって、もといた施設に戻れることを願います。
今日は、数ヶ月ぶりに父が喋れたことが嬉しかった。写真を見せたら、「オレだ」と言った。たまにニコッと笑顔を見せてくれたのも嬉しかった。
元気になってまた歌を聴かせてね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?