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秋と言えば、寒暖差アレルギーにそろそろ対応できるように準備しましょう

皆さん、こんにちは。看護師で環境アレルギーアドバイザー加藤美奈子です。

秋が深まると、一日の気温に差が出てきます。その時に、鼻水症状がひどくなるかたは、いらっしゃいますか?それは、寒暖差アレルギーかもしれません。寒暖差アレルギーの症状は、温度差が7度以上になると出やすいとされています。※1
「発症機序」
原因はまだ解明されていませんが、温度差によって自律神経のバランスが崩れることで発症すると考えられています。自律神経には交感神経と副交感神経があり、相反する作用を持つこの2つの神経がバランスをとって体内の臓器や血管などの働きをコントロールし、体内環境を調節しています。鼻の粘膜にある血管の収縮・拡張も自律神経によってコントロールされており、激しい温度差が刺激になってこの調節がうまくいかなくなり、鼻水が出やすくなってしまうのです。
「事例」
わが子を例にすると、寝ている時間の中でも深夜3時~5時くらいになると、鼻水や、鼻詰まりの症状がでることで、不快で目が覚めティッシュで鼻をよくかんでいます。耳鼻咽喉科の医師がカメラで鼻腔を検査すると「寒暖差が原因の鼻炎ですね」と言われています。ただ、耳鼻科に通う時間帯は昼間か夕方で、待合室は暖かく、鼻の中も寒暖差がないので症状は目立ってないので、寝室環境を整えなくては考えています。
「対策」
室内環境は、建築の構造、空調設備、床暖房などで整えることができますが、私たちの日常生活でもちょっとした工夫ができるので以下紹介致します。
1)室外編
①室外でも鼻の粘膜の刺激を減らすためにマスク装着を行います。
2)室内編
①室内では、タバコの喫煙は避け、強い香水の使用も避け粉じん、揮発する有機化学物質に触れないことが鼻腔の粘膜の刺激を減らすことができます。
②ストレスは、免疫能力低下に繋がるので、睡眠を十分にとり、バランスの良い食事を摂りましょう。
③寝室環境は、暖房機器で温度調整をします。目的は、鼻に触れる空気の温度の刺激を少ない状態に保つことです。高温の必要はなく18℃でも布団があるので十分温かい環境です。建築物の構造によって断熱に優れている住宅は、暖房機器を稼働する必要はありません。温度計を観察しながら能動的に各自調節しましょう。
3)病院編
鼻腔は、医師しか観ることができません。何かご心配がある場合、気になる場合は、耳鼻咽喉科に行きましょう。
※1 Medicalook 
https://epark.jp/medicalook/temperature-difference-allergy-self-check/

加藤美奈子20210529

執筆 春日井カンキョウアレルギー対策センター 加藤美奈子


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