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出前とかの話

今日は久々に編集の立ち合いで編集室に来ている。広尾のプロダクションの編集室まで自転車で来た。片道15分くらい、街の人出は3〜4割減という印象だ。


フロアの窓を開けまくって通気を良くして、最小人数でやっている。日中だけど、わりと寒い。


さっきからお腹が空いてハンパない。久々にプロダクションに来たので出前でも取ろうと思う。


映像業界は昔から出前を取る風習があって、撮影のときはケータリングや弁当、編集や打ち合わせの際も近所の蕎麦屋の出前からuber eatsでハンバーガーやタイ料理まで幅広く注文する。


低予算が求められる業界では「安くてボリュームのある」弁当が主流だが、私たちの業界は「誰も知らない美味い」弁当やケータリングの競争が激しい。


例えば、普段はテイクアウトをやっていない和食割烹に頼んで弁当を作ってもらえるコネがある、とか。誰でも頼めるわけじゃないが私なら頼める、みたいなツテを披露されるときもある。心の底から「どうでもいい」と思うことも多々あるが、長年この業界にいると食事もマンネリ化してくるので、みんな常に新ネタを探している。


撮影はおいといて、編集や打合せの際の昼メシでもランキング化してみよう。


第3位

クリスプサラダワークス


恵比寿や六本木にあるサラダショップ。ダイエットも兼ねて、炭水化物を抜きたい時に頼む。美味しいし、満腹感もある。あと、炭水化物と抜くと食後に眠くならないのは気のせいだろうか。私はヒップスターにアボカドトッピングの確立が高い気がする。uberで注文。



第2位

麦屋

この業界に入って、はじめて麦屋の弁当を食べたときに「こんなに美味い弁当があるのか!」と感動した覚えがある。白米の上に焼き魚がドンと乗っているだけの、何ともダイナミックな弁当。ムツの西京焼き弁当が一番好きだ。いつも弁当箱の側面にご飯がごびりついて取れないのが難点。時間や個数や場所によって配達が結構限定されるので、頼めるタイミングが少ない。


第1位

鮨処 まる伊

銀座・新橋界隈では有名なまる伊のお弁当。まぐろのヅケと穴子、そこにうずらの卵をのせていただく。とても美味しい。配達はやっておらず、テイクアウトになるので毎回スタッフが取りに行かなきゃいけない。でも美味いから頼んじゃう。


今まで無数のデリバリーを食べてきたので3つ選ぶだけでも「ホントにこれでいいのか?」とかなり迷った。これが撮影になるとケータリングも加わって「いやあのケータリング屋のカレーは自家製スパイスが・・・」「いやあそこのサラダの豊富さは・・・」「あの店は夏のロケでめちゃ美味い冷やし蕎麦を出すから・・・」とかもう乱戦必死になるのでやめておく。


外出自粛が叫ばれる中、近所の飲食店がテイクアウトを始めたりしている。あとは古臭い外観の蕎麦屋は昔っから出前をやっていたりするので、頼んだことがない人は是非やってほしい。家で鍋焼きうどんとか食べると感動的に美味い。


我が家には出前メニューなるファイルがリビングにあり、uberに載ってない近隣の蕎麦屋や寿司屋、カレー屋などのテイクアウトやデリバリーが網羅されている。昔から出前をやっていた店の出前メニューは非常に味わい深いものがある。


10年以上前によく会社で頼んでいた南青山の藪蕎麦のメニューには「チャシューメン」というメニューがあった。チャーシューではない、チャシューである。同僚と「これ誰も頼まないな」という話になり、思い立ったある日、意を決して「チャシューメンください」と電話口で伝えると、あっさりと「チャーシューメンですね」と言われがっかりした。


広尾の蕎麦屋には「まかない蕎麦」という裏メニューがあって、半熟卵にネギがたっぷり入ったつけダレのもりそばなのだが、これは美味い。


飲食店もピンチな局面を迎える今だからこそ、積極的に家でも出前を頼んでいこうと思う今日この頃である。

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