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ウイスキーがお好きでしょ。

バーにハンチングを被った、男たちがスタスタと入ってきた。面倒くさそうにタバコをふかしながら、いつもの奥の席へと向かっていく。その中の一人、髭を貯えた男がカウンターに「いつもので」と低く響く声で注文する。周りの客はいつもの光景を横目で見ながら、それぞれの談笑を楽しむ。ハンチングの男たちは席へ座ると足を大きく広げ、話始める。「あいつらは俺らが誰かを分かっちゃいねえ」興奮気味の男がグラスを机に叩きつける。穏やかではない雰囲気を察したリーダーが話し始める。「これを飲んでからだ。」

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