[日本語]マテリアルデザイン 『Applying density』#08
Applying density
『Applying density (高密度化)』とは、『画面に多くのコンポーネントを表示することによって、ユーザーの利便性が向上させる』方法です。
Applying densityを適用する方法
『Applying density』は『ユーザーがどのようにコンポーネントを操作するか』によって、適用するかどうかを判断します。
例えば、多くの情報を表示して操作する必要のある表やリスト、または入力項目の多いフォームなどの画面では、『Applying density』を適用することで、情報の一覧が容易になります。
Applying densityを適用してはいけないケース
『ドロップダウンメニュー』や『日付ピッカー』など、『焦点を絞った操作(タップなど)』が必要なコンポーネントでは『Applying density』の適用は望ましくありません。
理由は、日付ピッカーなどのコンポーネントに『Applying density』を適用すると、タップ可能なスペースが制限され、使いやすさが低下してしまう為です。(下記画像)
また、『スナックバー』や『ダイアログ』など、ユーザーに警告するコンポーネントの『Applying density』の適用も望ましくありません。
理由は、アラートの密度を上げると、ユーザーの注意を引く効果が低下してしまう為です。
例えば、下記の画像のように、ダイアログに『Applying density』を適用してしまうと、メッセージの読みやすさが損なわれてしまいます。
グリッドとコンポーネントの『density(密度)』
見やすいUIを作成するためには、『密度の低いグリッド レイアウト』と『高密度のコンポーネント』を組み合わせて使用します。
コンポーネントへの 『Applying density』の 適用
コンポーネントの「Applying density」を調整する際は、1つのコンポーネントだけではなく、アプリ内の全てのコンポーネントを調整する必要があります。
Density scale
マテリアルデザインでは、コンポーネントの「Density (密度)」を変更するためのルールとして、「Density scale」という数値の考え方があります。
「Density scale」の数値は、「0」を基準に、スペースが減少すると「-1〜-3」まで減少させることができます。(増減は4dp)
なお、以下の動画のように「Density scale」を「-4」まで下げてしまうと、コンポーネントとして成り立たない表示になるため禁止されています。
コンポーネントと『Density scale』
コンポーネントの「Density scale」が変わると、パディングと位置はそのままですが、「Dimention(タテ幅)」が変わります。
Touch targets(タッチ領域)
タッチのしやすさと『Density(密度)』のバランスをとるために、タッチ領域は最小で『48 x 48 dp』、各ターゲットの間には最小で『8dp』のスペースを空ける必要があります。
なお、iOSの場合のタッチ領域は『44 x 44 dp以上』が推奨とされています。
Typographyと『Applying density』
テキストの『Applying density』は『Line height(行の高さ)』として適用することができます。
まとめ
今回は『Applying density』についてまとめました。
私は、これまでこの章を読んだことがなく『Applying density』という言葉は、今日初めて聞きました。(笑)
密度を高くすることで、画面にはより多くの情報が表示されることになりますが、情報が多すぎて視認性が悪くなってしまうこともあるので、注意して使用したいですね。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます!
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