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ラグビーのルールというか原則と反則
ワールドカップラグビーが日本で開幕しました。
自分はラグビーを見るのは好きな方でしたが数年前にテレビを持たない、見ない生活になってから数年間は見る機会がありませんでした。
今回はせっかくのワールドカップということで久しぶりに、ニュージーランドVS南アフリカ戦を観戦しました。
さすがに世界最高レベル(NZは世界ランク2位、南アは世界ランク4位)というだけあって一進一退の手に汗握る攻防で、ライトなファンにも両チームの強さ、素晴らしさが伝わる熱戦でした。
プレーの良さとともに感じたこととして、「反則(ペナルティー)がかなり少ない」ということがあります。特に、攻め込まれていて失点の危機がある守備側が、焦って苦し紛れの反則をする場面がほとんど無かったように見受けらました。これは国内の最高レベルのリーグと比較しても全然違った傾向で、世界レベルになるとやはり違うのか、と感心したものです。
反則があるとプレーが止まりますので、見ている側としては反則が少ないほうが快適にまたスリリングに観戦することができます。ところが、やたら多くの反則があってわかりずらい。という印象を持たれている方も多いようにも思います。そのためもあってか、観戦のスポーツとしての人気も日本ではあまり高くはないようです。
自分はルールにそれほど詳しくはないものの、反則のリプレイを見ればだいたい反則の内容は分かるという程度ではあります。
ラグビーのルールや反則で検索すればその解説はいくらでもありますが、そもそもなぜ反則になるのか、を原理原則から辿ったほうがわかりやすく、また選手の動きや意図も分かりやすくなるように思います。
そこで、ラグビーのルールというか原則を紹介している記事を紹介して、具体的にどの反則がどの原則に違反しているのかを見ていきたいと思います。
(ほぼ日刊イトイ新聞より引用。https://www.1101.com/juku/hiroba/1st/free-171/03.html)
この記事の説明しているラグビーのルールというか原則は以下の通りです。
①あぶないプレーはダメ
②常にボールを奪い合わないとダメ
③常に立ってプレーしなきゃダメ
④常にボールは先頭じゃないとダメ
反則との関係で、自分がルールというか原則として入れたほうが良さそうなことと考えるものととして
⑤フェアに、円滑にゲームを進めないとダメ
というものがありますので追加してみます。
①あぶないプレーはダメ
ただでさえ危ないスポーツなので、安全第一でやらないといけないというものです。
関連する反則としては
ハイタックル・・・相手プレイヤーの肩より上部へのタックルに入る。
レイトチャージ・・相手プレイヤーがボールを蹴った直後のタックル。
などがあります。危険なプレーは反則を取られたリプレイで見ても「たしかに危険だ」と分かりやすいもののように思います。
②常にボールを奪い合わないとダメ
③常に立ってプレーしなきゃダメ とも関連するものですが、サッカーとの比較で考えてみると、サッカーの場合は手を使えませんし、密集ができるということもないので、ルールで決めなくても足によるボールの奪い合いは自然に発生します。
ところが、ラグビーの場合はボールの取り扱いに手を含む全身を使用することから、抱え込んで離さないような状況をルールによって排除する必要があります。
また、ボールに関係しないところで、選手の動きを邪魔することでボールの奪い合いに参加できないようにすることも禁止しています。
関連する反則としては
オブストラクション・・・攻撃側のボールを持っていない選手が、守備側の選手を妨害すること
ノットリリースザボール・攻撃側のボールを持っている選手が、タックル成立後にボールを離さないこと
ノットロールアウェイ・・タックルしたプレイヤーがその場から離れず、相手プレイヤーの妨害をすること
オーバーザトップ・・・ボール争奪戦でプレイヤーがボール上、もしくはボールを超えて倒れこみ、相手プレイヤーを妨害すること
③常に立ってプレーしなきゃダメ との関連としては、ボールの奪い合いは立ってプレーしているプレイヤーによって行われるべきもので、それを邪魔してはいけない。ということになります。
③常に立ってプレーしなきゃダメ
逆に言うと、立っている状態でなければ有効なプレイヤーとみなされない。と考えると理解しやすいかもしれません。タックルで倒された選手も、タックルをして倒したことで自分も倒れた選手も、倒れている状況では石ころと同じで、基本的にプレイに関与してはいけない。ということです。
関連する反則としては
ノットリリースザボール・攻撃側のボールを持っている選手が、タックル成立後にボールを離さないこと
コラプシング・・・故意にスクラム・モールを崩すこと
ハンド・・・スクラム及び、ラック内にあるボールを手で扱うこと
ノットロールアウェイ・・タックルしたプレイヤーがその場から離れず、相手プレイヤーの妨害をすること
オーバーザトップ・・・ボール争奪戦でプレイヤーがボール上、もしくはボールを超えて倒れこみ、相手プレイヤーを妨害すること3
などが挙げられます。②と③は相互に関連しますね。「立ってプレイしている選手がボールを奪い合うことを邪魔してはいけない」と捉えてもいいかもしれません。
④常にボールは先頭じゃないとダメ
参照リンク先では
『正確には、「ボールを持っている人」でしょうか。向かい合っているどちらのチームも、「ボールより前に人がいてはダメ」です。』
と解説されています。
関連する反則として
ノックオン・・・プレイヤーがボールを前方に落としてしまうこと
スローフォーワード・・・プレーヤーがボールを前方にパスすること
オフサイド・・・ールよりも前方にいる選手がプレーに参加すること
などが挙げられます。
⑤フェアに、円滑にゲームを進めないとダメ
スクラムやラインアウトからの再開は膠着状態やプレイエリアからの逸脱を処理して、円滑にゲームを進めるための方策という趣旨を没却しないように、また時間制のゲームであることから、遅延行為にはペナルティが用意されるのが自然です。
関連する反則として
オーバータイム・・・スクラムでボールを投入できたにも関わらずボール投入しなかった。
ノットストレート・・・ラインアウトで真っ直ぐボールが投げ入れられなかった
などがあります。
観戦上のコツ
ラグビーのルールとして、
「立っている選手にプレイ権があって、立っている選手同士のボールの奪い合いをしている」
という原則の下で、それを邪魔する行為を反則としていること
ボールを持ってプレイしている選手は、
「立っている時間の間中、倒れる瞬間まで、ボールの奪い合いになっても、別に立っている味方にボールが引き継がれるようにボールをコントロールしていること」
に注意ながら見ていくと、「身体能力の強さ」「倒れない」「ボディコントロール」といった実況、解説のワードが理解しやすいのではないかと思います。
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