King Gnu 「カメレオン」歌詞とMVを考えてみた
音楽が配信されるたび、どうせカッコいい曲を作られるキングヌー。今回のカメレオンという曲はMVがズーンって胸が苦しくなった。
音楽が好きってだけで専門的なことはわからない人間ですが、歌詞を読み込むことがすき。
そんなレベル感ですが、よろしければお読みください。
歌詞を聴いて感じたこと
するする聴けてもどんなミステリーなの…と思ってしまいました。リピートして思ったことは次の通りです。
僕のもとを去った君にもう一度振り返って欲しくて、カメレオンのように、君に合う色を何度も探してみる。
自分のどんな気持ちにも色があり、にわか雨で水が滴る時もある。
君に合わせようと君の色に染まろうとも、もう離れてしまった君の色は分からない。だから難解なミステリーなのかと。
ふとした瞬間に近くの人が変わってしまうことってありますよね。変わっていることに気づかなかっただけなのかもしれないけど。今までのそこに当たり前に存在してた人が変わることは、置いてけぼりにされたようで淋しい。
他人のことは変えられないが、相手に合わせて自分を変えることができる。ちょっとなんか切ないですけど。ただ、表面上に色を塗り重ねてたところで、自分の本質はそのままだということ。
と、解釈したのですが、MVを観るとまた違う感想を持ちました、、
MVを観て思ったこと
登場人物…主人公、女性、犬
ストーリー(時系列は読みやすいように少し変えていますが、場面ごとのあらすじです)
操り人形で動く登場人物たち。
主人公の頭が欠けた時に、花売りの女性と出会い、欠けた頭に花をさしてもらう。
その出会いをきっかけで一緒に生活をするようになる。
主人公は温もりを感じながら、落ち着いた幸せな時間を過ごす。
女性は自分が輝ける場所に飛び立つ。それは舞台俳優か、舞台作家のように思える。美しい。
大勢から喝采を浴び、注目を集める存在となる。
ただ、女性は冷たい顔と温かい顔がコロコロ変わりながら、受け答えをする。
そんな人気者となった女性の隣に自分がいることに、自信を無くしてしまう。一緒に離れた犬が寄り添うも、心配は耳に入らず。
歩いていると、露店で理想の自分になれる薬を見つけ、変わりたい一心で飲んでしまう。
理想の自分像が溢れ出し、妖怪のようになってしまった。
そこで犬は女性を呼びに走り、女性は花を受け取り、主人公の元へ駆ける。
暗闇の中、主人公をやわらかい笑顔で女性が抱き寄せる。
その後場面は変わり、一緒に食卓を囲み、主人公は女性を頬へ触れ、女性はその手に自分の手を重ねる。
私なりの解釈は…
誰もがカメレオンの体色の変化のように、複数の顔(面)を持ち生活をしている。いつも見ている一面だけで理解したつもりになり、他の面を見ると驚いてしまう。
それは悪い面だけではなく、自分の想像以上に輝く姿にも言える。何か変わってしまった、自分の知っている人じゃない、もう自分と吊り合わない存在だと、動揺してしまう。相手が変わったのではなく、相手のその一部分を知らなかったということ。
相手に見せたい面を作り上げるとではなく、どの面でも理解し合えることそこが良いことと教えてくれているように思いました。
まとめ
タイトルのカメレオンは、体の色を変化できるところからどんな曲なんだろって思って聴き始めました。
切なくなるけど、なんか暖かい音楽だなって。語彙力乏しい感想ですが。。
人が自分の色を変えられることは確かに便利なことで、色んな色に慣れる希望でもある。
色を無理やり塗る必要もないし、一色で判断することも危うい。
本当に大切なことは色を塗る前の自分であり、他者であると考えました。
正直、、何十回聴いて、文章に書き起こしても、これだっ!という結論にいつも行きつきません。
1つのお話までにお読みいただけますと幸いです。
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