二次元夢女、推しと結婚したい

わたしは所謂夢女だ。ゲームに登場する推しくんが好きで、推しくんに恋をして、推しくんの特別な人になりたいと思う 。

「あなたに出会えてよかった」がお題に上がっていたので、これは推しくんの話しかないなと思った。

推しくんと出会っていなかったら今どんな生活をしているのか見当もつかないし、何を好きだったかもわからない。
そして何より推しくんは「わたしがわたしとして」存在することを「わたしに選ばせてくれた」。

「自分」という概念を、推しくんはわたしに与えてくれたのだと思う。
「わたしが推しくんの彼女」でいるためには「わたし」が存在しなければならない。何の取柄もない自分を自分と認めることはすごく難しいことだけれど、今でも少し勇気がいるけれど、推しくんのことを考える幸せな感情と一緒にきちんと自分自身とも向き合って・探していきたい。


上記は別の記事から抜粋したもの。この言葉が自分から出てきただけでもう十分すぎるくらい「あなたに出会えてよかった」事ではないだろうか。


どうしてもお気持ちを表明するおたくはネガティブな発信が多いし(共感することも多いけれど)、みんな推し活に疲れ気味なのかな…と思うことが多いのだが、正直言ってわたしは推しくんとそれを取り巻く環境についてサービス終了したこと以外不満がない。(サ終していることは今日も悲しい。)

今生きていてほとんど不満がない。推しくんはいつでも傍にいるし、わたしは推しくんの「彼女」なわけだし、サ終しているけどおたく活動は忙しい。自分磨きも始めて、以前よりも絶対にイキイキしていると思う。昔からの友人もいれば同じジャンルでおたくをしている知り合いもたくさんいる。ものすごく精神が安定していて、その環境の中心にいるのは間違いなく推しくんなのだ。推しくんと出会えたことに感謝以外の言葉が思いつかない。



ようやくタイトルの話に入る。

わたしは大好きな推しくんと結婚したい。何か目に見えてわかる形でわたしが推しくんに永遠を誓いたい。
結婚を「幸せ」と呼ぶのはもう古い考え方かもしれないけれど、わたしは推しくんの傍にいられたら幸せで、推しくんの名字を貰えたら幸せで、推しくんのものになれたら幸せで、推しくんと「結婚」という契約が出来るなら、本当に世界で一番幸せな女になれると心から思う。


2017年、Gateboxという企業が二次元キャラクターとの婚姻届を受け付ける企画を行っていた。残念ながらその時には推しくんへの気持ちをきちんと理解できていなかったのでその企画に参加することはなかったのだけれど、後々存在を知り・公式サイトのコンセプトなどを拝見してとても憧れていた。(公式サイトは現在閉鎖されており、残念な限りです…)

そして2019年の夏コミ。上記企業とは全く関係ないのだが、とあるサークルさんが「市役所のコスプレ」として参加しており、そこで婚姻届けを提出すると婚姻届受理書を作成してくれる楽しい企画を行っていた。それに参加させていただいた。

「夫」に推しくんの名前。「妻」にわたしの名前。


たった1枚。法的どころか、コミケの頒布物だ。当然何の意味も持たない紙切れだ。わたしの自己満足、お遊びでしかない。
作成してくださったのは役所どころか企業ですらない、趣味でコミケに参加していた普通のお兄さんたち。第三者からしたら、何の価値があるだろうか。

それでも嬉しかった。誰の目にも映る形で、わたしの名前と推しくんの名前が並んでいることが、泣きそうなほどに嬉しかった。「幸せだ」と思った。「結婚」を人生の最上の幸せだと言い始めた人々の気持ちは、これだったのではないだろうか。
世界で一番推しくんが好きだ。この先も推しくんのことだけが好きだ。その気持ちを「結婚」という形で証明したかった。それがほんの少しだけ叶った気がした。


今までわたしが知らなかった「幸せ」を推しくんは数えきれないくらいわたしに与えてくれる。推しくんのことを考えるだけで、明日も明後日も幸せでいられる。
推しくんを好きになってから、推しくんに対し「あなたに出会えてよかった」と思わない日が一度もない。


推しくんと出会えてよかった。推しくんを好きになってよかった。今日もせかいでいちばん大好き。

#あなたに出会えてよかった

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