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企業経営入門:スタートアップに必要な経営力

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上場・未上場に拘わらず、成長が期待される事業/スタートアップを中心としたビジネス関連の面白いnoteをまとめます
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#上場企業

なぜSmartHRはユニコーンになれたのか

TAKA(@Murakami_Japan)です。今日は日本のスタートアップ・エコシステムにとっても、自分自身にとっても記録すべき日だと思いましたので、突然ですが筆をとりたいと思います。 本日、私自身も2018年から経営に伴走させていただき、2019年からは株主としても支援させて貰っているSmartHRが資金調達のリリースを発表しました。これまで何度も資金調達のリリースは見てきましたが、今回はいつもとは少し異なる感情も芽生えています。 それはSmartHRがユニコーンの仲間

上場企業のガバナンスで形式よりも大切なこと

TAKA(@Murakami_Japan)です。 ガバナンスって聞くと大袈裟で難しそうですが、寧ろできる限り簡易に整理できたらなと思い、筆をとります(でも実際は言うほど簡易になってないw)。 もともと、ガバナンスって、日進月歩のテーマで専門家でも様々な意見がある分野で、まだスタンダードも確立されきっていません(言い過ぎ?w)。だからこそ、法的な整理だけではなく、実務的な整理、またできる限りシンプルに議論してみることが大事かなと感じています。なんとなくこれを読んで、ガバナンス

【時事VIEW】国内ポストIPOスタートアップ

NewsPicksでプロピッカーをやっているTAKAです。ここではこれまでコメントした内容の中から、マザーズ市場等に上場している国内上場スタートアップに関連するものをまとめたものです。 2020年12月31日 ガバナンスで最も大事なのは社外取締役の人選。優れた社外取締役を選任するだけではなく、その個々の社外取締役が与えられた役割をしっかりと果たせるような環境、仕組み作りが欠かせません。 「裸の王様」の話をさせてもらっていますが、言うは易し、ある種独特な取締役会において「あ

ライフネット生命の"Re-IPO":海外募集による新株発行及び株式売出

TAKA(@Murakami_Japan)です。 ライフネット生命といえば、2006年、金融危機前の好景気の中で創業され、金融危機と東日本大震災などを潜り抜け5年半足らずで上場した、昨今マザーズへ上場した企業からすると、マザーズ上場企業の老舗企業です。会社名こそ、B2C企業でありテレビCMもされており、一定の認知を獲得していることからもよく知られた存在かもしれませんが、上場後から今日に至るまでのストーリーは一般にはあまり知られていません。 この度、2012年の上場以降、最

BASE:上場、コロナ、そして大型ファイナンス

TAKA(@Murakami_Japan)です。最近、マザーズ上場企業の大型ファイナンスが増えてきている。一連のトレンドについては、どこかで触れたいと思うが、今日発表されたBASEの資金調達について筆を取ってみたい。 ほんの1年足らずで、上場、コロナ、そしてこの大型ファイナンスの実行である。ホップ・ステップ・ジャンプ、という言葉がまさにフィットするように事業面でも資本政策面でも一気にステージを引き上げることに成功している。 今回私が注目したのは、大きく3点ある。それぞれの

ユーザベース:再成長に向けて、海外募集による新株発行

TAKA(@Murakami_Japan)です。最近、立て続けにマザーズ市場で海外募集によるオファリングが出てきていますので、簡単に概要のまとめとポイントを記載しておきたいと思います。図表は全てユーザベースが発表している公開情報から抜粋しておりますので、詳細は会社コーポレートサイトにてご確認ください。 最後まで読んでいただけると分かりますが、本件はマザーズ市場でも珍しい「海外募集のみ」による新株発行を通じた資金調達になります。なぜ、今なのか、なぜこのフォーマットで資金調達を