生理学 ホルモンについて ラスト!
こんにちは。
6月から毎週続けていたホルモンの分野も今週でひと段落にしたいと思います。
今週は、あらゆる範囲でちょこちょこっと出てきて
あまり詳しく解説されないまま「名前だけ聞いたことある、、」と
流されがちなホルモンたちを集合させました😀!
そもそもどこにあるのか?どんな仕事をするのか?
確認していきましょう。
1、松果体のホルモン、メラトニン
そもそもの松果体の場所についてです。
大まかにいうと、視床の後方にあります。
下垂体が視床下部にあるのに対して、
松果体は視床の後方にあたる第3脳室の後壁に存在します。
成人になると退化し、石灰化してしまいます。
松果体のホルモンにはメラトニンがありました。
メラトニンは夜間に分泌量が増えることが特徴としてあります。
これは、メラトニンの作用の
・概日リズム(日内変動)を調節する により
光により分泌が抑制されることが関係しています。
⭐️逆相関を示す物質としてセロトニンがあります(昼間に分泌が多い)。
その他の作用として
・催眠作用
(夜寝付きが悪いのが大人(老人)に多いのは年齢が上がると分泌量が低下するため。)
・性腺刺激ホルモン放出ホルモン、性腺刺激ホルモンの分泌を抑制する
(=性腺の発育抑制)
2、腎臓のホルモン レニン
アルドステロンを確認した際にも出てきましたね✨
レニンは腎臓の糸球体の輸入細動脈の血管壁から出てきます。
作用としては
・血圧の上昇作用
(レニンーアンジオテンシン系が起こり、アルドステロンの分泌を促進させるため)
・ビタミンDの活性化をする
(パラソルモンの作用に同調します)
などがあります。
ホルモンを一通り確認してきた今、とてもタイムリーなホルモンです。
レニンは生理学で「どこから分泌されるか」「どんな現象を引き起こすか」
とにかくよく問題で出てきます。
RA系、活性型ビタミンDには過去の記事で細かく復習しているので
あやふやな方はぜひ 見てみてください🌸
3、腎臓のホルモン エリスロポエチン
エリスロポエチンも腎臓から分泌されるホルモンです。
このホルモンは、骨髄に作用し、赤血球の新生を促進する作用がありましたね。
赤血球には酸素、二酸化炭素を運搬する働きがあるので
体内の酸素分圧が低下した際にエリスロポエチンの分泌が↑し、
赤血球の新生を促進させます。
4、心臓のホルモン 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)
このホルモンは名前の通り心房から分泌されます。
作用としては、
・ナトリウムの排出を促進させる
というのがあります。
どんなふうに働くかというと、、
「ホルモンは分泌部位より遠隔で作用する」というお約束を
フル活用しています。笑
心房から分泌されたホルモンは、めぐりめぐって腎臓の集合管で
受容体を見つけて、仕事を始めます。
いかがでしたでしょうか?
人間の体は本当に不思議で、いろいろな現象が絶えずに起こっていますね。
ホルモンを「内分泌の範囲」と括ってお伝えするのは一旦終わりにしますが、
これからさらに複雑な勉強をしていく中で
理解が深まるきっかけに少しでもなると嬉しいです。
来週からはまた視点を変えて、生理学を勉強していきたいと思います😊✨
お疲れさまでした。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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