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甲状腺ホルモンの過剰と不足による症状


みなさんこんにちは。
前回は、文字の多い記事となってしまいましたが
ご覧いただきありがとうございました😊

今週は予告通り、甲状腺ホルモンの過剰と不足により起こる症状についてです。
一般臨床や臨床医学各論、総論に近くなります。
早速問題を見ていきましょう。


1.今週の問題


問 甲状腺機能亢進症の症状でないのはどれか。
(あ第25回 臨床医学各論)

1 体重減少
2 徐脈
3 発汗過多
4 眼球突出


正答 2

甲状腺機能亢進症(いわゆるバセドウ病)
勉強している方なら、「甲状腺腫!眼球突出!心悸亢進!」あたりの
特徴はどんどん思い浮かびますよね。
では…甲状腺の機能亢進、甲状腺ホルモンの過剰生成で一体なぜ
これらの症状が現れるのでしょうか??

確認していきましょう✨


2.甲状腺ホルモンが過剰になった時の症状、なぜ起こるの…?


画像2


今回の問題では2以外の選択肢の症状は見られる、ということで進めていきます。


病気の症状はどんなものでも、その患者さんの体質や環境、生活習慣などにより進行や重症度が大きく変わるのは大前提です。しかし今回はあくまで

「生理学で覚えた知識で理屈をつけて覚えるなら」という点に重きを置いて見ていきます。



1 体重減少
→甲状腺の代謝亢進作用の過剰=普段通りの運動量でも沢山汗をかいたり、体力を消耗する。

2 徐脈ではなく、頻脈
→代謝亢進し、酸素の消費量も増える=血液、酸素を全身に効率よく送るために、心臓が沢山働く。

3発汗過多
→甲状腺ホルモンの代謝亢進作用は熱産生のためでもある。熱産生作用の過剰=汗を沢山かく。

4眼球突出
→炎症が起こり、眼窩の裏側にある脂肪体が盛り上がり眼球が突出する。


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