茶色のワンピース

母がワンピースを買った。茶色のしっかりめの生地で、膝丈くらいの長さのもの。普段母はスカートではなくズボンばかりなので、私は「たまにはワンピースもいいじゃん♪かわいいよ!」と言った。母も嬉しそうだった。

その母が、母の母校の高校の同窓会で皆さん還暦になったから特別に!とのことで、今日から泊りがけの同窓会へ行った。
そんなわけで昨日の夜の母は「何着て行こう??」と悩んでいた。
私は「ある程度カジュアルでもいいのけ?そしたら、この間買ったワンピースは?可愛かったじゃん♪」と答えた。
そしたら母が困った顔をして、
「お父さん(私の父)に、『縄文人みたい』って言われた…。」
さらに続きがあり、
「お姉ちゃん(私の姉)に、お父さんに茶色のワンピース着てたらなんて言われたと思う?って聞いたら、『あー、…原始人?古代人?いや、違う!監獄に入った人だ!』って言われたんだよね…。
だからさ、お母さんにはあのワンピース似合わないから、とんぷーにあげるよ!」
そう言って母は、適当に服を見繕って出かけていった。

…。それを聞かされたあとにプレゼントされても…。

着るのには勇気が必要です。

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