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開催報告)第9回スキマ研究会

第9回スキマ研究会「不登校、その先を考えるVol.2」

事業:まちづくりの推進に係る事業
場所:村半(高山市下二之町6)&Zoom
開催日:2022年8月31日(水)19:00~21:00
参加者数:現地参加者17名、オンライン7名
スキマ案内人:野中モモコさん、佐々木ケイコさん、野尻アマミさん


「不登校、その先を考えるVol.2」と題して高校世代の不登校について研究しました。5回目のスキマ研究会の事後アンケートで高校生の不登校生徒が行政や福祉との関わりが小中学校よりも減少し、悩まれている保護者の方や当事者の方がいることが明らかになりました。

そのため、9回目の今回は、高校時代に不登校を経験し県外の公立高校・通信制高校への進路選択をした当事者1名と保護者2名をゲストにお呼びして、経験談をお話していただきました。後半は、参加者を交えて座談会を行い、高校世代の不登校に関して参加者が感じる違和感やモヤモヤ、この地域で求められている支援システムについて話し合い、今後自分たちがどのように関われるかについて未来に向けて話し合いました。

スキマを埋める役割を担いたい人、病院の先生、教職員、経験者、当事者の保護者らが参加しつながり、理解を深めるだけでなく寄り添う姿がありました。


~参加者の声~
「印象に残ったことは?」

●当たり前ですが、参加している皆は意識が高く、地域が皆こんな感じになればいいな、と思いました。
●当事者さんの生の声が聞けてよかったです。

不登校になる理由は様々で、高校生ならではのプレッシャーがある。
●学校に行かない選択を大切にしていく
●親や学校からのプレッシャーにより動けなくなってしまう。
●やり直せる社会、親も子供も、話せる場所が必要。
●不登校の当事者と、保護者の生の声が聞けた事
●当事者やその家族と情報を共有でき、お互いの悩みや経過をすることができとても有意義な時間を過ごすことができました。
●グループ内で出たお話なのですが、自傷について。
●当事者である自分と似たような経験をしている方が元気付けられました
●皆さんと色々話せて、楽しかったし考えさせられることが多かったです。もしこのテーマで開催する時は、高校生の当事者に参加してもらえると有難いです。
●当事者の声が、今現在困っている親等に届いたこと。
●不登校の時期が、次のバイパスを考える時間になっていたと聞いて、不登校についてのイメージが変わった。通っている学校に行くことだけが正義ではなかった。
●他県にいい学校があった。つまり高山にはない。高山になぜないのか
●参加者の涙ぐむ姿
●垣内先生の「放っておく」というのは、強く同感しました。ただ、親の立場では、焦りを強く感じてしまい、次を決めることで私が安心したかったんだと改めて自覚しました。親もあせらず放っておける社会にしていきたいと思いました。
●不登校になった後、次の進路を考える為の情報を、親がネットで探したという話。もっと気軽にまとまった情報にアクセスできたり、退学した時点で学校以外の支援者が関わる仕組みがあるとよいと思った。

「次はどんなテーマでスキマ研究会をやりたいですか?」
色んなひとのレールから外れた人生を送った経験談
●飛騨っこたちが、飛騨で輝くために
●大学に入ってから、社会人になってからつまづいている…というような内容
●動ける不登校と、動けない不登校の子への支援について
●不登校の保護者の話
●強迫性障害
●子どもの権利を確立させて、のように育んでいくか?
●現役の小中学校の先生に、不登校や学校が合わない子のことについて意見が聞きたい。その上で、地域が出来ること。子供(学校)を先生だけに任せないように地域住民としての役割を考えたい。 その仕組み作りを皆で考えたい
●転職活動のスキマ話
●教師の孤独 不登校に対する学校の姿勢
●不登校や引きこもりの経験のある方や、そのご家族で、学校を卒業し、大人になってからのお話。どのような生活をされているか、振り返ってどう思われるか等を聞かせて頂けると、更に希望が持てる気がします。