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【草花】レンギョウ(生薬:連翹)

Wikipedia> https://ja.m.wikipedia.org/wiki/レンギョウ


   レンギョウ(連翹、学名:Forsythia suspensa (Thunb.) Vahl)は、モクセイ科レンギョウ属の落葉性低木広葉樹。別名、レンギョウウツギ(連翹空木)。古名は、いたちはぜ、いたちぐさ。中国名は連翹・黄寿丹。英名はゴールデンベル (golden bells, golden bell flower)。
【日本原産種】
   日本で一般に植栽されているレンギョウ類の多くが、シナレンギョウ、チョウセンレンギョウと外来種である。しかし、日本にも一部の地域に自生している野生種がある。
  ヤマトレンギョウ(学名:Forsythia japonica) - 中国地方の石灰岩地に分布している。
  ショウドシマレンギョウ(学名:Forsythia togashii) - 瀬戸内海の小豆島の石灰岩地に分布している。
   これら日本原産種は、他のレンギョウ類に比べて開花時期が4 - 5月頃と遅い。ヤマトレンギョウは葉に先立って花を咲かせ、ショウドシマレンギョウは葉の展開と同時期に独特の緑色を帯びた黄色い花を咲かせる。
   この2種は、全国的にも限られた地域にしか分布しない固有種で、森林開発、人工造林、園芸採取などによって現在の生育地で絶滅すると野生状態では地球上から完全に消滅してしまうことになるため、(国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに準拠した)環境省のレッドリストによって、絶滅危惧種に指定されている。

【薬用】
   漢方医学では「連翹」と呼ばれ、解熱剤、消炎剤、利尿剤、排膿剤、腫瘍・皮膚病などの鎮痛薬に用いる。成分にトリテルペン、モノテルペングリコシド、リグナンを含み、強い抗菌作用がある。成熟果実を一度蒸気を通したのち、天日で乾燥し用いる。日本薬局方においては、レンギョウまたはシナレンギョウの果実を用いている。
〜[上記wikipediaより抜粋]


【熊本大学薬学部・薬草園】【植物データベース】
モクセイ科
Oleaceae
レンギョウ
Forsythia suspensa (Thunb.) Vahl
別名
レンギョウウツギ
 https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/003444.php


【薬効と用途】
解毒,消炎作用があり,腫れ物,にきびなどの化膿性疾患,疥癬,咽喉部の炎症などに用いる.漢方処方では柴胡清肝湯,駆風解毒湯,銀翹散などに配合される.花には利尿,緩下(緩やかな下剤),高血圧予防作用がある.
〜[上記「植物データベース」より抜粋]

【東京生薬協会】
レンギョウ(連翹)
URL> https://www.tokyo-shoyaku.com/wakan.php?id=242


【選品】
新鮮で,大きくて果皮が厚く,香気が強いものが良い.
【適応】
消炎性利尿・排膿作用があり,皮膚疾患に用いる薬方に配合される.
【漢方処方例】
     荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん),清上防風湯(せいじょうぼうふうとう),防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
     構成生薬のうち,連翹,荊芥,防風,桔梗の組み合わせで,湿疹,かゆみなどの皮膚疾患に用いる.
〜[上記「新常用和漢薬集」より抜粋]


 
【養命酒・元気通信】生薬百選
連翹(レンギョウ)


   レンギョウの葉や花は医薬品ではありませんが、含まれているポリフェノールには血圧降下、血糖値抑制作用の他、 強い抗酸化作用があります。また、植物エストロジェンと呼ばれるリグナン成分を含んでいます。これは腸内細菌により、女性ホルモン様作用を示すエンテロラクトンという化合物に変わります。エンテロラクトンには、乳癌や前立腺がんの予防作用が報告されています。
レンギョウの葉を熱湯にくぐらせた後、水分をふき取り、電子レンジで乾燥させれば自作のレンギョウ茶が出来ます。
〜[上記記事より抜粋]

【QLife漢方】
連翹(れんぎょう)
https://www.qlife-kampo.jp/crude-drug/story6221.html


【主な薬理】
連翹は皮膚疾患を主訴とする荊芥連翹湯、清上防風湯、治頭瘡一方、柴胡清肝湯などに配合される生薬です。
連翹単独では以下に示す、皮膚保護、抗菌、血圧降下作用などが報告されています。

【活性成分】
[皮膚保護作用]
メタノールエキス.
[抗菌作用]
フォルシトシド(forsythosideA),サスペンサシド(suspensaside).
[抗炎症作用]
フォルシトシド(forsythosideA),サスペンサシド(suspensaside).
[PDE※阻害作用]
ピノレジノール(pinoresinol),マタイレジノール(matairesinol).
[血小板凝集抑制作用]
ピノレジノール(pinoresinol),ファルゲシン(fargesin).
[血圧降下作用]
サスペンサシド(suspensaside).
〜[上記記事より抜粋]

※ フォスフォジエステラーゼ(PDE)
  ホスホジエステラーゼ阻害薬(ホスホジエステラーゼそがいやく)とは、ホスホジエステラーゼ (PDE) を阻害することにより、cAMPあるいはcGMPの細胞内濃度を上昇させる薬である。結果的に細胞内カルシウム濃度を上げる。心不全の治療として、心筋収縮力を上げるのに用いられる。 ニトログリセリンは、ホスホジエステラーゼ阻害作用を有する勃起不全治療薬との併用は禁忌である。
〜[下記wikipediaより抜粋]

【参考】wikipedia URL> https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ホスホジエステラーゼ阻害薬

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