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看護師になって、看護師として泣いた日

こんばんは!
ここ数日、急に寒くなりましたね。
今日も、いつの間にかこんな時間www

今夜は、お仕事関連のことを書こうと思います。
なぜかというと、つい先日外来に受診された患者様を救急搬送することになり、同行しました。

普段は、気の強い患者様で強面。
しかし、救急車の中で不安そうに私に沢山質問され、搬送先のベットに移された時の何とも言えない心細い表情が焼き付いています。
救急搬送の同行は、何度も経験がありますが今回のように患者様の心細い表情が焼き付いたのは初めてでした。
その時に、看護師になって看護師として泣いた日があったなと思いだしたので少し書きたいと思います。


私が、看護師になって20年になりました。
これまでに、何人の患者様と出会ったか数えきれません。
看護師という職業柄、どうしても悲しい現場に遭遇することもありました。

また、若いころから患者様がお亡くなりになっても決して患者様本人やご家族の前で泣いてはいけない。
一番悲しいのは、患者様のご家族やご友人。
と刷り込まれてその通りに看護師をしてきました。
もちろんその通りだと思います。(賛否両論ありますが)

4年ほど前にさかのぼります。
私は、デイサービスの看護師として勤務していました。
勤務先のデイサービスは、同じ敷地内に有料老人ホームがあり、殆どの利用者様は有料老人ホームと少し離れた同系列の有料老人ホームの入居者様です。

利用者様は認知症・透析・ターミナルと様々。
勤務に追われる日々の中で、今まさに人生の最期を迎えようとする利用者様に家族が来ず昼休みや空いた時間、同じ敷地内の施設まで利用者様に会いに行ったこともあります。

意識がないながらも一生懸命呼吸して手を握れば、握り返してくれる。
でも、お別れは必ずやってきます。
お見送りをし、職員同士で亡くなられた利用者様の思い出を語り…

そうこうしていると、今度は違う問題発生。
利用者様が、不穏になったり入浴拒否して声を荒げたり。
なだめるより、話をして解決して。
本当に忙しかった。

忙しい中で、ずっと心にひっかかったのは施設の方針。
ようは、施設の収益を上げたいがために利用者様の意思の尊重が通らない時もありました。
指示を出すのは、施設長。
職場の環境が劣悪すぎて何ともここには書きませんが。

そんな中、超高齢の利用者様が利用を再開されることになったのです。
小柄で、シャキシャキした性格でクシャっと笑う笑顔がなんとも魅力的な方。
毎日利用で、処置が必要な時は処置をしながらコミュニケーションをとったり。
暖かな時間でもありました。

訃報は突然やってきます。
毎日利用されていた利用者様が、入居先施設にて朝に見回りでお亡くなりになっていました。
この日の近辺で、お亡くなりになられた方が2人ほど。
入居施設が入居者様に対する対応を実際に知っていたため、憤りを隠せませんでした。

この日が、私が看護師として初めて泣いた日になりました。
利用者様がお亡くなりになったことを出勤間もなく知り、職員の申し送り中涙をこらえることができなかった。

命とは何でしょうか?

デイサービスを退職した今でも思い続けています。

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