小5の英語教科書に目をとおしてみたら(8)
これの続きです。今回取り上げるのは Unit 8。
小5英語はこの単元でラストです。
「ふーいずゆあひーろー?」
なぜかのび太くんがいます。ちなみに左ページと右ページでは別コーナーです。左ページではこの男性(タナカ)が毎日の自分の暮らしを順に英語で語るのを録音再生で聴いて、どの順番で語っているのかナンバーを入れていきましょうというゲーム。右ページのはよくわかんないけどワードゲームのようです。
ページをめくっていきましょう。
「あいおーるうぇいずゴミ出し」「あいゆーじゃりー掃除」「あいさむたいむずどーたらこーたら」「あいねヴぁーどうのこうの」 頻度を表す副詞のおけいこですね。
右ページ。上半分で級友と対話のおけいこ。「あーゆーぐっどあとぷれいんさっかー?」「いえすあいあむ、のーあいむのっ」 上2列の合計八つのパターンを「~いんぐ」化して使ってみるおけいこですね。
いわゆる動名詞。中1の7月で習うので、そのための慣らしというところです。
下半分で、先ほどの対話のおけいこの続き。ちょっとしたプレゼンです。
このあたりで落ちこぼれる子、かなり出ている気がします。
「でぃすいずまいふれんどえみりー、しーいずぐっだっとぷれいんさっかー、しーいずおるうぇぃずないすとぅーみー」
太いフォントにしたところを各自入れ替えて、ほかは定型ですね。楽勝に思えるでしょうが小5の子だとこれでもう辛く感じると思います。
余談ですが「しーいずおるうぇぃずないすとぅーみー」(She is always nice to me.)ですと「彼女はぼくにはいつも親切です、ほかの子たちにはともかく」と伝わってしまうので、できれば「ないすとぅーえヴりわん」(to everyone)つまり「みんなに親切」のほうがいいかなーという気がしないでもないですね。
黒板の前でおけいこしましょうコーナー。
人前でなにかするの苦手な子は、よけい英語を苦手にしてしまうだろうなーって思います。しかし英会話のおままごとをさせるのが小学校英語の(というかこの「New Horizon」の)基本方針なので、どうしてもこうなってしまいますね。
社会科コーナー。愛国心、くーるじゃぱーん、ひーろー
教科書の巻末、見てみましょう。
厚紙でこういうのがあって、切り取って授業で使うのです。
小5篇をこうやって分析していって感じたことを述べます。全体的にテキストブックというよりはワークブックですね。
おままごとの英会話バージョンというところでしょうか。
中学からの英語授業にそなえて、二年かけておままごとさせていく、そんな印象です。
小6篇と、副教材の「Picture Dictionary」についてはこの後順に分析していきましょう。
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