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「定年女子」のそれから⑨

私の今に至る3つの話、最終話は、認知症キャラバン・メイトのことだ。それ何?という人も多いだろう。ひとことで言えば、認知症サポーター(認知症の人や家族を応援する人)を養成する講座で講師役をする人のこと、らしい。

私がなぜ認知症キャラバン・メイトというものになったのか、と言えば最初は単純に認知症について知りたかったからだ。介護テーマでも書いたかもしれないが、簡単に言えば家系的に認知症発症する確率は結構というか高い、というより、多分なる!そんな自信がある。怖がっていても仕方がない、だったらちょっとでもそれを知る必要があるのでは?と思ったのがスタートだった。そう思い始めたのは2006年頃だが、まだ現役でその後転職もして忙しさの中で気になるテレビ番組や映画を観る程度で終わっていた。

そして会社を辞めてまず、認知症サポーター養成講座を受けてみようと思い立った。2015年秋、地域で開催されているらしい認知症サポーター養成講座に参加することにしたのだ。が、残念なことに地元では何一つ行われていなかった。結局、市内の少しばかり遠く、車で行かなければ辿りつかないような場所で開催された講座に参加した。結論、やっぱり直接専門の人から聴くって大事だな〜と、そしてその時はサポーターになったという満足感で終了した。

なぜその先の認知症キャラバン・メイトになろうと思ったのか、今となっては正直定かではない、が、認知症に関する情報がまだまだ不足していると気づいたのだろう。翌年8月、基本は地域の町内会やら企業さんやら、そういうところから派遣されて受講するものらしい認知症キャラバン・メイトの研修に参加、無事修了証を受け取った。その時のブログでは、さていつ開催しようか…などと書いている。

そして、キャラバン・メイトの研修で話題になっていた認知症カフェ、ケアラーズカフェという言葉に、あっこれ!?と私の中で少しずつ大きくなってきた想いは、「認知症カフェもっともっと」というイベントへのボランティア参加で毎年膨らんでいったのだ。

認知症サポーター養成講座は2017年からボランティア活動している施設で公開講座として開催している。最初の頃に比べれば、通信制大学での認知症関係の科目履修の甲斐もあって、毎年新しい情報やちょっと違う形を意識しながら続けている。コロナ禍で少人数開催だったり、旅のことばカードによるグループワークはできないけれど、それでも出来るだけ自分事として感じられる講座を意識している。

2021年7月4日も開催予定、今回はネーミングも「ゼロから始める認知症講座」としてより分かりやすい話にする予定だ。

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