「きみはおうさま」

冠をかぶった少女の連作です。

繰り返し描いているオリキャラ「OLIVIYA」
ぱっつん黒髪ストレート（背中の毛先はくるんとしている）の女の子です。
今回はふんわり人種の描き分け（カラーリングのみ。顔の造形は同じ）を意識したので、絵を見た人は「黒髪黒目のアジア人だ」と思うかもしれません。OLIVIYAは日本人ぽくも、ブルネット(黒髪)のコーカソイド系ぽくも見えるようにしたいな〜と思いながら描いてるので明確な人種の設定などはしておりません。たまに緑色の瞳に塗ることもあります。
今回は濡れ鴉っぽい青みがかった黒髪を意識しました。
王冠は黄金。

亜麻色の髪に淡い碧眼、白銀の王冠。
金髪とも薄い茶髪ともとれる色合いになりました。フラクスン？
肌色も一番薄いです（OLIVIYAの黒髪と肌のコントラストが強すぎてパッと見ではわかりにくいですが）。
髪質の違いを描くなら彼女はウェービーヘアにしたほうがよかったかな…とも思うのですが、ふんわり丸いマッシュルームカットが大好きなんです…
王冠も含めて顔まわりが淡いので、服は濃いめの青で引き締めています。

カーリーなレディッシュにグリーンの瞳。
髪にボリュームがあるので、王冠は細身のピンクゴールド。
緑色の瞳を塗るときは茶色やオレンジがかったオリーブグリーンにするのが好きです。
顔と、うっすら腕にもそばかす。赤毛のアンのイメージが強くて…（アンは細くて薄い髪ですが）。白のセーラーカラーでさわやかにまとめました。

コイリーな黒髪に黒目、コパー(赤銅)の王冠。
ターナーアクリルガッシュのコパーが好きです。あれはもうちょっとピンク寄りかもしれないけれど。
アフリカ系の女の子がミッキーマウスみたくボリューミーなツインテールにしているのがかわいくて、描きたかった。
OLIVIYAと比べて茶色がかったやさしい色の黒髪。肌の色が濃いので、瞳もうっすら緑がかった色にして差別化。
昔はアフリカ系女性に対して『天使にラブソングを』のデロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)やリタ(ローリン・ヒル)みたいな「強くてかっこいい」イメージを持ちすぎていたんですが、実写『シンデレラ』でめっちゃめちゃ可憐なシンデレラを演じたブランディに凄まじい衝撃を受け…
以来、ガーリーなチョコレート色の肌の女の子を描くのも好きになりました。今回もピンクのパフスリーブでガーリーに。
でもお姫様でなく王様にしたかったので、華奢なティアラでなく少しゴツめの冠（何が違うのって言われたらちょっと困るんですが）。

↑こちらのラフを作っているときに王冠の形をいろいろ試してみて、楽しいな〜全部描いてみたいな〜と思ったのがきっかけのシリーズでした。
ポートレートみたいにバストアップで描くと、髪の毛の質感もちゃんと見せれてよい。
（背景まできっちり描き込んだ絵だと細部は潰れてしまう。かといってあまり高解像度の絵をネットに放出するのもなぁ、というジレンマ）
こういうちょっと記号的な構図の絵は、壁に飾っても楽しめるんじゃないかな〜と思いながら描いています。
シャーペン原画はポストカードより小さいのですが。

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— Miyazaki Hikari｜illustrator (@one_zeroberry) September 5, 2021

壁にかけるならどれくらいの大きさがいいのかな。