ユアサエボシによるイメージの編集と演出
ユアサエボシとは、大正生まれのシュルレアリスムに影響を受けた三流画家という設定を持つ架空の人物、およびそれを演出しているアーティストである。ユアサは美術史の隙間に存在したかもしれない架空の作家史を創作し、彼が描いたという設定の絵画を制作している。
だがその一方で、彼は近代美術史に基づいた厳密なロールプレイ(役割演技)をする訳ではない。制作の方法論も一般的なシュルレアリスト像とは微妙に異なっている。
レトロな作風に見えるユアサの根底に流れている現代的感覚を、編集と演出というキー