マガジンのカバー画像

絵画工学(仮)

48
品質工学とフォーマリズム的な絵画の解釈を組み合わせて、現代絵画の体系的な解釈方法を絵画工学(仮)として考案しています。まだ不完全ゆえ、都度更新・変更・微調整など行なっていく予定で…
運営しているクリエイター

記事一覧

絵画工学(仮)について

なぜ絵画工学が必要なのか『良い絵とは何か?』― おそらく全ての画家にとって最大の疑問のはずだが、納得の行く答えは未だに一度も聞いたことがない。歴史に名を刻んだ巨匠たちでさえも、この答えには辿り着けなかったのだろうか?  あるいは実際にそうなのかも知れない。良い絵をどう解釈するかは個人の価値観や時代、場所によって異なる。掴んだと思っても指の間をすり抜け、『良い絵』の定義は無限に拡張していく。 ゆえに良い絵とは何か?と問う事自体が不毛であり、結局は鑑賞者が良いと思ったものが良い絵

みんなでつくろう絵画工学

遭難を前提とした表現の探求は変わるべきコンテンポラリーアートは、未開の表現領域を切り拓くという意味で登山に近い。だがアーティストたちは地図やコンパスのようなルートを知るための道具を持たぬまま、半ば遭難することを前提に雪山へ突入していくようなところがある。 それでもほんの一握りの天才は表現の極みへと到達するだろうが、彼らを除く殆どのアーティストたちは途中で挫折してしまうか、今も答えが出ないまま山中を彷徨い続けている。この状況を少しでも変えることはできないだろうか? 実際の登山

現代絵画における対話と誤解

絵画の内容とは絵画における内容とは、作品に込められた様々な意味、文脈、知識、技術のことである。 そもそも絵画は鑑賞者の視線と関心を捕まえる方法を探究する領域であり、視覚的な説明・解説はそこまで得意としていない。だがそれならば、現代絵画は理解されない、伝わらないという困難にどう対処しているのか?無難で分かりやすいことしか表現していないのだろうか?もちろん違う。むしろその逆である。 過激、難解、異質、複雑。本来ならば理解されにくい物事を表象し、大衆に向けて提示する方法を探求してき

作品制作・鑑賞プロセス図

目標としたい作品

絵画工学とは

いい絵の定義

革新性とは

創造性とは

効率の重要性

視覚的充実感

思惟的充実感