02武漢肺炎の表紙用_白

「武漢発ウイルスSARS2の血清中の抗ウイルス抗体(IgG) 検出成功 横浜市立大(プレスリリース)」と「SARS2のみに反応するモノクローナル抗体*の作製に成功 台湾」

SARS-CoV-2の抗ウイルス抗体(IgG) 検出成功 横浜市立大学

 横浜市立大学学術院医学群 微生物学 梁 明秀教授を中心とする研究グループは、ELISA 法*1 とイムノクロマト法*2 を用いて、新型コロナウイルス患者血清中に含まれる抗ウイルス抗体(IgG)の検出に成功しました。
 今後、これらの検出法について臨床的意義などの有用性を多数の患者検体で検証し、診断法の確立試薬キットの開発実用化を目指します。
研究成果のポイント

発症後 7~10 日程度経過した肺炎患者などへの使用に有効
・特別な装置を必要とせず、簡単な操作で短時間にウイルス感染の可能性を調べることが可能
・どちらも血液を用いる診断法のため、検体が採取しやすく、検体採取時の医療従事者などへの二次感染リスクが比較的低い
PCR 法と併用することで、より的確な診断を行うことが可能
研究の背景

 
武漢発新型肺炎(COVID-19)の患者は、わずか 2 ヶ月の間に世界中で約10 万人の感染者と 3,000 人を超える死亡者が報告されており、世界的に公衆衛生上の非常に大きな問題として早急な対策が求められています。
 一方で、このウイルスの性状や病原性などの解析は未だ十分ではなく、医療現場で使用可能な迅速診断法や血清抗体診断法は確立されていません。

IgG抗体検出

 梁教授ら研究グループは、コムギ無細胞タンパク質合成法* で調製し、2019-nCoV 感染症(COVID-19)に対する血清学的診断法(抗体検出法)の研究を進め、このタンパク質を用いて、ELISA 法とイムノクロマト法を用いた新型コロナウイルスの血清診断法につながる IgG 抗体の検出に成功しました。
*梁教授の保有技術
※本研究は、
 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の
 新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業
「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断法開発に資する研究 
    (研究代表者:国立感染症研究所 感染病理部 鈴木忠樹部長)」
の支援を受けて行われました。
 また、橋渡し研究は関東化学株式会社との共同研究として実施されました。

 日本も「新型コロナウイルス感染症の患者の血清中の抗ウイルス抗体の検出成功」というのはとても明るい話題ですね!

○SARS-CoV-2のみに反応するモノクローナル抗体*の作製に成功 (台湾の学術研究機関中央研究所

一方、台湾でも素晴らしい研究成果が3月8日に発表されました。

発表内容

(台北中央社)
 台湾の学術研究機関、中央研究院は8日、新型コロナウイルスを簡易に検出できる検査キットの開発に必要なモノクローナル抗体*の作製に成功したと発表した。
 今後、複数のメーカーと協力して簡易キットの原型を作製し、3~4カ月以内の量産化を目指す。この簡易キットを使用すれば、15~20分で感染の有無が診断可能になるという。
(⇒簡易キットや薬、ワクチンなどの研究開発へ展開予定)

 現在、新型コロナウイルスの検出には核酸検出(PCR検査)が用いられている。このPCR検査法は特殊な機器を必要とし、診断には平均約4時間を要する。
*モノクローナル抗体とは:

 ヒトの体内では免疫機能の一つに、
免疫細胞の一種B細胞が体内のウイルス感染細胞や癌細胞などの異物(抗体)に対して、
攻撃を行えるようにするために異物特有の目印に結合させる抗体を作ります。 
 その免疫機能の特徴を利用し、
「その特定の目印だけに結合してやっつけることができる抗体を大量に作ることができれば、
医薬品として期待できる」という発想のもと生まれたものがモノクローナル抗体です。
 モノクローナル抗体は、ただ1種類のB細胞が作る抗体のコピー(クローン)です。
 (モノは「単一」、クローナルは「混じりっけのない集合」の意)
 ヒトの体内のウイルス感染細胞や、がん細胞などの異物に対して、免疫細胞のB細胞がこれらの異物(抗原)をやっつけるため、目印に結合する抗体を作ります。 
 中央研究院の楊安綏研究員によれば、研究チームはヒトに感染する7種のコロナウイルスのヌクレオカプシドタンパク質抗原に対して、46のモノクローナル抗体を作製。
 このうち一つの抗体が単一認識性に優れ、新型コロナウイルスのみに反応した。
 この抗体はウイルス抗原検出用の試薬として使用できるという。

今後の展開

 同院は新型コロナウイルスに関し、国内の学術研究機関と協力するプラットフォームを立ち上げている。
 同院の廖俊智院長は、今回の成果をこのプラットフォームで共有し、簡易キットや薬、ワクチンなどの研究開発を加速させていく考えを強調した。

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 SARS-CoV-2に対して次々と成果を上げる各国の研究機関。本当に、わくわくしますね。拍手喝采を送りたいです🥰
 未知のウイルスで、ACE2受容体の発現の条件が揃い増加する割合により症状や容態が深刻なものになると予測されるSARS-CoV-2ですが、検査キット、薬、ワクチンの開発が進められている情報が入ってくるのを聞くと安心感がありますね。

 また、新型肺炎の流行以前から直向きに人工臓器作成の研究が進められています。 難題の研究でも、人々の研究熱はきっと克服するに違いないと信じております。
(…でないと、中国の世界初の試み「武漢発COVID-19の肺の生体移植」の後続手術が後を絶たない事態に陥ってしまいます。
 日本のメディアは、ドナーについての重大な情報は抜け落ちたまま報道したのではなかったでしょうか?
 世界が重大な問題だとする情報を、近頃の日本のTVや新聞といったメディアは伝えているのか不安です。)



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 他国と日本の発症件数や死亡数に関して思うところがあります。
 武漢市の現状を見てきてなんとなく感じて居たことが、日本国内と他国へ感染拡大して流行する様を見てもその感じて居たウイルスの性質の予測はますます裏付けるかの様なものを感じます。
 が、所詮は素人考えなので、記すには躊躇ってしまいます。
 世迷い事として少し零す程度…後で軽めに零してみようと思います。


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