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大衆の怖さ

私は毎朝、3人のおばあさん達とすれ違う。
昨日も彼女らとすれ違った。

その時、パラパラと雨が降り始めた。私は傘をさした。3人のおばあさん達は傘を持っていないようだ。「パラパラ雨が当たるくらいが気持ちいいわよね」と1人のおばあさんがいった。続いて、2人のおばあさんも「そうよね、少し当たるくらいが…」と相槌を打った。これから、30秒もしないうちに、大雨に変わった。
あのおばあさんたちは今頃、ビショビショだろう。

今朝またあったら、彼女ら3人は、折り畳み傘を持って、散歩にきていた。

これが大衆の恐ろしさだ。マイナスなことが起こった時に、良き方向に無理に舵を取ろうとする。
なぜ、素直に「傘が必要だったのね」にならないのだろう。この自分達に都合の良い解釈から入るところが、危機管理の妨げになると私は考える。
ネガティブだと思うが、ビショビショになって返って、大変な思いをしなくていいために、今日も私は予防線を張る。

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