ほんと、あんたがいなくてホッとするよ

タイトルだけ見ると、壮絶な人生を送る人の匂いがプンプンする。

先に申し上げておくが、これは母が私に向けて発した最大限の愛情の表れである。

そう、たぶん想像と逆の意味で捉えていただければと思う。

なんでこれが愛情なのか。
それは私がバカみたいに長い通勤時間をなんとかしようと引っ越したことと関係している。


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今まで私は、通勤に2時間をかけるほどの田舎に住んでいた🌾

といっても、電車に揺られている時間は乗換を含めても70〜80分ほどで、
家から駅まで自転車で30分、駅から会社まで徒歩10分
という内訳だった。

家から駅まで自転車で30分🚴

これは今でも思い返すと相当痺れる。

「バスとかないの？」

と耳にタコができるほど聞かれ、そのたびに、

「バス停まで歩いて30分なんです。」

「そのバス停から駅方面へ向かうバス、1時間に1本なんです。」

と、信じられないほど悲しい言い訳を
「へへっ😅」というお見苦しい苦笑いとともにお届けしていた。

だから、いちばん手っ取り早く駅まで行ける手段「自転車🚴」は使い勝手が良かった。
（駅近辺に駐輪場を借りていたが、ちょっと移動する時にも車や原付より停めやすいし、ガソリンもいらないからメンテが楽で助かっていた。）

ただ、万能と思える自転車には欠点がある。

それは雨や風の日。



春一番🌪🍃は信じられないくらいに心が折れるし
梅雨の時期は朝から髪もメークもボサボサでしんどかった。

親にねだって駅まで送迎してもらうことも多かったが、
地味に心が痛かった。
（朝家を5時半過ぎに出ていたから、修行か？ってくらいの早起きを親に強いていた。すまん。）

そんなこんなで、会社まで毎日往復4時間の長旅🧳
通えなくはないけど、シンプルにタイパ悪すぎやろ😩

そう思い続けて8月、ほぼノープランで不動産に行き、行ったその日に部屋を決めた。
本当に即決。トントン拍子にことを進めた。
（親には契約後に事後報告。すまん。）

駅から歩道1分の好立地。
南向き。角部屋。
バス・トイレ別。収納も割と充実。
謎にお風呂に追い焚き機能🛁

欠点を述べるとしたら、洗濯機外置きってくらい（冬に2回凍って洗濯できなかった笑）

雨の日でも、駅まで傘をささずに爆走すればあんまり濡れない🏃💨
（なんなら、自転車通勤の時にちゃんと雨具を着た状態で漕いだ時の方が確実に濡れていた。しんどすぎる。）

家賃とか生活におけるやりくりは、
社会のぺーぺーにはしんどい部分も多いが、
なにより生きていくプランを自分で決めまくる生活は、私にとって快適だった。

あと、実家って謎に寒くて、お風呂とかも入る時とか寒すぎて心臓止まるのでは？とは思ってたけど、
今はそこまで寒いとか思わなくなった。
寒くても歩いて3歩でリビングだしね。

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このように、親元を離れてから今までの生活のことを思い出す機会も減ってきていた。

先日雪が降った時、
実家の方は今住んでる地域よりも雪がちゃんと降ったらしく、
車道以外はまあまあ積もったと写真が送られてきた📸

そして、LINEで一言
「ほんと、〇〇がいなくてホッとするよ」

あー今まで、毎回天気を見ながら娘の送迎問題を考えていたんだな。

と、LINEで思い知らされた。

ごめんね、その節はめちゃ助かってたよ🙏

そうLINEで返そかなーとも思ったけど、なんか軽すぎだよな、とも思い、
もうすぐバレンタインってことにかこつけて、LINEでギフトでも送ろうと思う。

今まで抜け落ちてた‘親孝行’を母からの一言で思い出すのだった。