2024.05.29 北欧の森に迷い込んで
SOMPO美術館で6月9日まで開催中の『北欧の神秘』を観た。
国内で過去最大規模の北欧絵画展とのこと。
北欧の民話やおとぎ話が好きなので、その挿絵を観られると聞いていそいそと新宿へ向かったのだった。
SOMPO美術館は新宿駅から5分の場所にあるのだけど、私は新宿駅でいつも迷う。何回行っても自分の進む方向が合っているのか不安で仕方がない。なので最初から迷うのを想定して早めに駅に着き、進んでは戻るを繰り返して美術館へ。
この綺麗な入口が見えるとホッとする。
こちらの『トロルのシラミ取りをする姫』を観たかったんだ。
美術館に入る前からテンションが上がる。この絵の姫とトロルは別に相思相愛で一緒に暮らしているわけではなく、この後姫は救出されてしまうのが面白い。トロルは姫のこと、好きだったと思うよ。
帰ってから気づいたけど、これは姫の位置に立ってトロルのシラミを取る(フリをする)写真を撮れたのでは……。やりたかった……。
しかし当日の私は察しが悪く、記念に一枚撮っただけで満足して美術館の中へ。
北欧絵画は静かで少しだけひんやりした雰囲気がする。
山や海などの自然、人々の住む場所、妖精などの神秘的な絵画。
おとぎ話のような幻想的な世界観にうっとりしつつ、山や川の風景はどこか懐かしい雰囲気もあって目が離せなかった。一度も行ったことがない場所なのに、見たことがある気がする不思議。
暗い森の絵も印象的で、黒色が綺麗だった。闇のような濃厚な黒。月明りでほんのり輝く黒。こんなに綺麗で様々な黒色を初めて見たかも。
展示は3フロアあり、鳥の鳴き声や川のせせらぎが流れるエリアがあった。没入感増し増しで良い。
テオドール・キッテルセンの作品を映像化したものも良かった。不思議と日本の妖怪みがある。住んでいる場所は違っても、もしかしたら皆おなじモノを見ているのかも。
■購入したグッズ
左『街』
右上『トロルのシラミ取りをする姫』、右下『踊る妖精たち』
『街』を書いたアウグスト・ストリンドベリはスウェーデンの劇作家(小説家でもある)で、執筆の気分転換に絵を描いていたとのこと。なんだかグッときてポストカードを購入。
こちら実物を近くで見た時の衝撃がすごかった。筆遣いが気持ちいい。
『トロルのシラミ取りをする姫』の方眼ノートも買った。
何に使おうか考えてワクワクしている。
グッズは他にも色々あり、ゆるキャラのようなかわいいイラストになった『トロルのシラミ取りをする姫』のサウナタオルも売っていて面白かった。なぜか一緒にサウナを楽しむ一人と一匹(?)。やはり仲がいいのでは……?
■メモ
金曜日の17時半以降に入場するとオリジナルステッカーを貰えるそうなのでお勧めです。
北欧の国に行きたくなる展示だった。
ポストカードを部屋に飾りたいので、良い感じの額縁を探す旅に出よう。
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