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育休明け、仕事と子育ての狭間で「今は、手放す」という考え方。キャリアは諦めなくていい。

育休明け、子育てをしながらの仕事。「望むキャリアは諦めなくてはいけないの?」たくさんの取捨選択を迫られる子育て世代に、自分を応援してあげられる「考え方、気持ちの拠り所」を届けます。

1.育休明けの異動

わたしの話。育休明けにまさかの異動、そして責任者から事務職へ。子育てしながらも職位的なアップを目指すつもりだったわたしには、文字通り青天の霹靂!でした。

「子育ては今しかできないんだから、仕事はほどほどに」「両立は大変なんだし、しょうがないよ」「前みたいな働き方はできないんだから、逆に良かったんじゃない」「欲張っちゃいけない」

いろんな人がわたしを元気付けようと声をかけてくれました。確かに、言われた通り。冷静に考えると、この異動はわたしにとって悪くない条件だったのかもしれません。

でも、でも、気持ちがついてこない。今まで積み重ねてきたものがゼロになったような、そんな悔しい気持ち。これからの自分の立場や職位アップの機会についての不安感。

これらが置き去りになってしまいました。

わたしの実体験、育休明けの雇用条件変更についてはこちら

2.育休明けの辞めたい!

育休明け、仕事を辞めたい!と思われた方、どのくらいいらっしゃるのでしょうか。

わたしは、育休明け数ヶ月は、辞めたい!もう辞める!と思いながら毎日出勤していました。

わたしの場合、辞めたい!理由はふたつ。ひとつは、新しい仕事にやりがいを感じず馴染めなかったこと、もうひとつは、子どもと自分の体調不良が続き、遅刻早退欠勤の嵐に心身共に疲れてしまったこと。

「すみません、休みます」「すみません、遅れます」「すみません、帰ります」一生分の「すみません」を使い切った気がします。謝ってばかりの毎日。周りに迷惑かけながら仕事している自分がしんどくなってしまいました。

しかし幸か不幸か、「仕事を辞めてどうする?」を具体的に考える余裕がなかったために、ハッとした時、すでに復帰から半年が過ぎていました。

望まぬ仕事でやりがいを見つけた話は、こちら

3.子育ては選択と決断の連続

国家資格キャリアコンサルタント養成講座で学んだある言葉。

「選択したこと、決断したことを褒めよう」

子育ては選択と決断の連続であり、小さなことから大きなことまで毎日たくさんの選択に迫られ、決断を重ねています。

決断すること、それは取捨選択とも言えます。

過去の経験や周りの情報をもとに未来のシュミレーションを行い、優先したいことは何か、大事なものは何かを考え、気持ちの整理をする。

人は何かを選んだとき、一方で何かを手放しています。逆に考えると、何かを手放したことで、手元にはその人が選んだ大事なものが残っているはずです。

ある人生の先輩にこんなことを言われました。

「手放してもまた手に入れたらいいじゃない」

そう、決断を迫られ、泣く泣く手放したものがあったとしても、それが本当に望むものなら、また手を伸ばせばいいのです。

4.「今は、手放す」という考え方

どんなに頑張っても、わたしはふたりにはなりません。自分の望む仕事、目指していた社内におけるキャリア形成。確かにそれらは「今」わたしの手の中にはありません。

でも、それらは奪われたわけではありませんし、永遠に絶対に手に入らないものでもありません。

「今」わたしは、子どもを優先「したい」から、それらを一時的に「手放した」んです。

「今」手放していても、またいつか取り戻せるように挑戦すればいい。もしくは、手放したことで新たな道を見つけ、歩み出すかもしれない。

「今は」、手放す。

「今」手放しても、また手に入れればいい。

この考え方を気持ちの拠り所として持っておくと、決断前の苦悩や決断後の不安を和らげることができるかもしれません。

「子育てと仕事」

あなたのこれまでの決断に精一杯のハグを、そしてあなたのこれからの決断にエールを贈ります。

*ここでの「手放す」は、我慢とは異なります。育休明けの雇用条件変更やハラスメントについて困っている場合は、必ず労働局などプロに相談してください。

▼30-40代の仕事や働き方のモヤモヤ解消はこちらへ|お役立ちnoteまとめ https://note.com/1starmoon/n/n42e1784dd26e?from=notice