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むかしむかし。 神様が人間たちに一本の杖をお授けになって、言いました。 「その杖を使えば、願いがなんでも叶う。しかし、ある時、合図を送るから、それに応えられなければ、お前たちが願いの対価を払わなければならないぞ。」 人間たちは不思議に思いながら、その杖をありがたく受け取りました。 幸運なことに、その杖を託された人間たちは皆善良な者達だったので、杖を託されて争いや諍いが起こることはありませんでした。 誰もが皆、思い思いに幸せに暮らしていました。 ある日、杖を持つ者たちがとあ
私がそれを見つけたのは、古びた骨董屋の中だった。 Caja de música. その骨董屋を見つけたのは、ある休日の夕暮れ時のこと。 その店がある通りは決して人通りが少ない訳ではないが、誰もその骨董屋には見向きもしない。 店内も薄暗くて、何だか不気味な感じ。 その店に、人の気配はない。 店員さんもいないのかな?と思いながら店に近付くと、 私は突然、その店の一枚の窓に施された美しいステンドグラスに目を奪われた。 窓の外から差す夕日の光が透けて、綺麗な色が店内に差し込
むかしむかしあるところに、ちいさな村がありました。 その村では、皆がしあわせに暮らしていました。 principio. その村は、努力ができる者たちが集って、つくった村でした。 周りは山に囲まれ、清い水がありました。 ひとびとは、動物をつかまえたり、野菜やくだものを作ったりして生活していました。 村にはひとりの、ふしぎな力をもった少女がいました。 その少女はふしぎな力を使って《精霊(トーリエ)》と話ができたので、村人たちから《精霊の使い(スリータ)》として、あがめられて