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2023年は『あいまいでいいよ』

今日で2023年も終わります。「どんな年だった?」と聞かれたら、「素直に答えていいのか、分からない」、そんな年でした。

感情がジェットコースターのように浮き沈みする日々。
家に帰ってきて、やるせない気持ちが溢れて、風呂場で泣く。シャワーと一緒に自分の嫌な気持ちを流すことで、自分を整理して、また朝を迎える。
アンバンランスな日々が、徐々に自分を削っていくのが、自分で分かる。それでも、折れるわけにはいかなかった。絶対に守りたいものがあって、それを守れないのであれば、自分の存在意義さえも消えてなくなってしまう。

でも、ある日、頭の中で「プチン」と糸のようなものが切れる音がした。
このままだと自分が壊れる。おかしくなってしまう。

逃げるように、知り合いに会いに行くようになった。
とにかく、自分の中でこの気持ちを留めておくことはできなかった。

里山の花屋さんが、私に言ってくれた。
「これまで、本当によく頑張ったよ。とにかく、自分を大切にして。」

海の近くのシェアハウスの住人たちが、私に言ってくれた。
「いつでも、こっちに帰ってきなよ!君のために「虹」を歌う!」

私とは性格真反対の同志が、私に言ってくれた。
「あなたには、それ向いてないでしょ!(笑)」

POPなデザイナーコンビが、私に言ってくれた。
「人生は楽しく生きたもん勝ちでしょ。早くこっちにおいでー!」

島で珈琲屋を営むロックな家族が、私に言ってくれた。
「自分が楽しく暮らせてないのに、誰かを幸せにできないよ!まずは自分や!」

森と火と人を本当に大切している夫婦が、私に言ってくれた。
「あなたの人生なんだから、あなたが幸せになるような道を選びなさい。」

いつも現場の第一線で、理想を実現していくすごい人が、私に言ってくれた。
「あなたは、社会に必要されてるんだからね!」

元上司かつお姉ちゃん的存在の親友が、私に言ってくれた。
「自分のことを一番に考えてね。いつでも話を聞くよ。」

いつも見守ってくれている、憧れの人が、私に言ってくれた。
「話は聞いてるよ。運が悪かっただけ、だよ。」

今は離れて暮らす家族が、私に言ってくれた。
「嫌になったら、いつでも家に戻ってきていいんだから。」

私を一番そばで支えてくれる人が、私に言ってくれた。
「なにがあっても、私は絶対、味方だよ。」

私は本当に多くの大切な人たちに支えられて、ここに立ってるんだ。
ここに載せきれないくらいのあったかい言葉が、私を後ろから、前から、横から、斜めから、下から、上から、支えてくれてると実感した。
あったかい涙でいっぱいになって、これを書いてるときも画面が見えなくなってる。
人間が、私を地の底へ落としたのに、もう一度引き上げてくれたのも人間だった。人間ってよく分からない。でも、人間だからあったかいんだよね。

「やっぱり、人間に関わる仕事をしていたい」と思い直しました。
わたしを底から引き上げてくれたみなさんに心の底から、感謝します。本当にありがとうございました。

そして同時に、私はとても恵まれているとも実感しました。頼る人が周りにいなくて、可能性を自分から閉ざさざるを得ない若者を知っている。だから、自分が倒れるわけにはいかないのです。私は、どうしても、その若者たちの可能性を広げたいのです。

来年からは、少し違う形で、人材育成に関わる予定です。
このことに関しては、直接お話しさせてください。来年もどうぞよろしくお願いします。

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タイトルの「あいまいでいいよ」は、羊文学の『あいまいでいいよ』を引用しました。この辛い時期に、毎日羊文学の曲を聴いていた。『あいまいでいいよ』は、「自分が正しいか、どう周りに認めさせるか」「誰もが認める成果を出してやる」と弱る精神にさらに負担をかけていたときに、よく聴いていた曲でした。焦る自分に、「あいまいでいいよ 本当のことは後回し」と言ってくれた曲です。
他にも、『マヨイガ』『FOOL』『春』『ラッキー』『光るとき』『GO!』など、塩塚モエカさんが紡ぐ言葉と曲が、いつも優しく私の背中を押してくれていました。羊文学の話は語ると長いので、別の機会に言葉にします。