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■vol.13【営業提案】6.5号機リリース後の客数シェアの変化と今後の機械購入に関して

―(Q)6.5号機リリースにより、お客様がどの部門から、どの部門へ、どのくらい移動したのか?そしてそこから予測される今後のお客様の動きはどのようになっていくのか?

これを大まかに(精度はそこまで上げる必要はない。また変数が多いのでそもそも現実的でもない)知ることで、お客様の動きを捉えることで、1月以降の”適正な機械購買判断”につなげていきたいと思います。

前回の投稿で示している通り、市場の総客数が変動しない(PS遊技者の比率が変化しているだけ)のであれば、当然パチンコ市場にお客様が偏れば、当然スロット市場の遊技層客数が減ることになるのでスロット機の稼働は低くなる可能性が高くなり、その逆もまた然りです。

―P業界の機種選定方法の問題点は

いまのP業界の問題として、直前の事象に次の購買の意思決定が大きく左右されることが挙げられます。そのため毎回同様の意思決定方法を選択しており、それは全国的に今もまったく進化、深化していません。もちろん変数が多いため、正確な定義は難しいですが、都度仮説を立てていきたいと思います。

―「6.5号機」導入前から10月までの市場の客数シェアの推移は

※6月→10月までPS総市場シェアは100%とする
※6月→7月→8月→9月→10月の順に記載

(6.5号機)
0.0%→5.0%→9.1%→11.1%→12.4%

上記のように「6.5号機」の客数シェアが増えるにつれ他カテゴリは以下のように推移しています。

(Pメイン3機種Pヱヴァ15PリゼロPガンダムUC)
14.1%→13.3%→12.5%→13.3%(リゼロ増産)→12.5%

(P機合計(バラエティを除く))
8.0%→7.4%→6.2%→5.7%→4.4%

(海部門合計)
7.1%(新作海リリース)→6.4%→6.0%→5.9%→6.1%

(6~6.4号機)
7.3%→6.8%→6.2%→5.6%→5.0%

(ジャグラー部門)
20.0%→18.4%→19.0%→19.3%→19.9%

このように「6.5号機」リリースの7月以降、「ジャグラー部門」と「海部門」以外のカテゴリは客数シェアの減少が続いることがわかります。

さらに前回の投稿で示すように「ハイミドル機」の貢献期間が昨年は平均10週であったのに対して今年は8週~9週となってきていること、また直近のパチンコ新台は皆様のホール数値のとおり、どれも短命となることをご自身で実感、予感されていると思います。

ーまとめると

【6.5号機リリース以降、さらにハイミドル機は短命化が進んでいる】
となり、その要因は大きく考えると
・スロット市場へ遊技客数が流出している事
・客数減少の中でハイミドル販売台数は増えており、結果として供給過多となっている事

つまり、遊技客の絶対数が減少しているにも関わらずハイミドル機の供給台数は増えているため、理論的に一機種あたりの遊技客数は減ることになり、結果一機種あたりの平均稼働が低くなっていると考えられます。

―以上から12月と1月のハイミドル機の適正台数を考えてみると


(P機合計(バラエティを除く))
8.0%→7.4%→6.2%→5.7%→4.4%→11月??%→12月??%→1月??%

果たしてこのP機合計シェア推移が上昇に転じると考えることが出来るでしょうか?11月後半は「スマスロ」という特大の話題性がスロット市場に投下されます

それでもパチンコ市場の客数が戻り、現在と一転、上昇を始めると予測するべきでしょうか?

機械が売上のほぼ99%占めるP業界だから、皆必至で必要な機械を取りにいっているということは、機械の有無、機械環境で市場が大きく左右されることもわかっているということです。

ということは機械以外の要素で市場の流れが大きく変わることはほぼあり得ません。つまり、【パチンコ市場の客数が戻り、現在と一転して上昇を始めることはあり得ない】という前提で仮説立て、その仮説を元に”機械購入””予算配分”を検討するべきです。

機械環境が変わっているのに、購入判断を変えていかないのは矛盾しています。

ー結論と提案

大丈夫です。”もしかしたら””一応まさかと思うけど”が起こる確率は2%程度です。機械環境が変わることわかり切っている中、パチンコ総客数が減ることがわかり切っている中、2%の”もしかしたら”を信じて今まで通り、去年までのようにハイミドル機をたくさん買い続けることは果たして賢明な判断でしょうか?

もう2%に保険をかけてまで無駄な機械を買うのはやめましょう!

P業界の准教授@Pラボラトリー
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