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068. キラキラを見るためにわたしはいく

わたしがトレーナーをしている高校の女子の部活で、OG戦というのがあった。
今年の3年生は大会もなくなったし、元気づけようという趣旨でOGが提案してくれたらしい。

OGは年齢も様々で、共通していることは練習を一生懸命がんばっていたということ。
このつながりは、強くて優しいと思った。

高校生はピュア。
大人たちは、余裕があってユーモアがあった。
どちらもステキで、卒業生のプレイをまた見られることにも涙が出た。
卒業生が、現役だった頃、わたしもトレーナーとして関わり始めた。
その時の必死さも思い出した。

勝敗を気にせず、見られる試合ってこんなに楽しいんだなあ。
どっちのチームも応援できるし。スポーツが将来こうなったらいいのにって思った。

高校の運動部。絶対に、自分から望んでくることはない場所。
それも毎年日本一を目指すようなチームだ。
毎日毎日、鬼のような練習。
チームプレーも、努力も根性も、砂まみれも、日焼けも、上下関係も勝ち負けも好きじゃないし、
いつだって途中で離れることができたのに。

今もここにいる不思議。
わたしは、運動部の流儀のようなものも全く知らないし、知ろうともしないし、OG戦の後のドローンでの写真撮影の盛り上がりの隙にこっそり逃げ出したくらいヘタレだけど、
これからもここでできることをして、貢献していくんだろう。

望んでないし、好きじゃないけど、あのキラキラが気になるから。


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