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ふくい桜マラソン

およそ1年半ぶりのフルマラソンは、ふくい桜マラソン。

元々、新幹線の敦賀延伸に合わせて開催を進めていたらしいが、全国で福井県にだけフルマラソンの大会がなかったこともあり、計画されたこともようだ。

私は新幹線開通に関係なく昨年9月にエントリーしていた。偶然、元日に能登半島で地震が起きて北陸応援割なる支援が出てきたが、9月の時点でホテルも予約してあった。というか、最終的にそこしか取れなかった。北陸応援割は今年になってからの予約分にしか適応されないようで、今回ルートインに泊まったが割引はなかった。もちろん、割引はなぜ効かないのかなどと野暮なことは聞かなかった。

マラソン大会そのものはとても第1回とは思えないほど綿密に計画されたもので、大会運営には何の問題もなかった。ボランティアの皆さんの対応も素晴らしく、「がんばってください」「おつかれさまでした」などの声掛けが絶えず聞こえた。

桜は残念ながらほとんど咲いていなかった。桜の季節に開催するから桜マラソンなのかと思っていたが、福井市内のスタート地点付近には「さくら」「SAKURA」などの看板や店名が目に付いた。元々、桜はこの地域の名所なのだろう。

東京・パリオリンピック男子マラソン代表の大迫傑が大会プロディーサーとなっていて力の入れ具合が見て取れた。本人は大会前日の昨日、子どもたちにランニングの指導をしたとニュースがあったが、今日はスタートには来ないのではと思っていたが、スタートセレモニーに来てあいさつしてくれた。しかも、当日サプライズでフルマラソンにも参加、20キロまでキロ3分40秒で走ったという。オリンピックを控えている中でよく来て走ってくれたなと思う。

コースは福井駅前からスタートして北上し折り返してくる。カーブが多く、コースは西を下にして見るとブラキオサウルスのような恐竜の姿が浮かんでくる。コンセプトもなかんなか面白い。

高低差も少なく、カーブは多いが鋭角やきつい所は少なく、我々庶民ランナーには大きな影響はない。田園地帯が多いので場所によっては応援が少なく、天候によっては障害物がないので風の影響を受けやすい。今日少し風があったが後半で追い風の部分が多かった。

給水はコースの両側にあるところが多く、またスポドリ→水の順番になっていてよく考えられていた。私は給食は止まってまでして食べなかったので何があったかわからないが、それなりに用意されていたように思う。塩飴などもあった。距離看板表示もよく見えた。

私はというと、10月から6カ月連続で月間300キロ以上の練習を積んできてはいるがレースペースでの練習はほとんどなく、最高距離も30キロが2回程度。3時間以上のLSDもやりたかったができなかった。

練習がほぼキロ5分前後なので、一応の目標はキロ5分で3時間30分。しかし、エントリーは過去3年間の最高タイムでエントリーできるのでAブロックでスタート。そのため、周りのランナーについていくと当然キロ5分というわけにはいかず、予定のペースよりかなり速くなってしまった。

脚の様子を見ながら走っているとなんとなく行けそうだ。厚底2足と以前よく履いていた薄底を何回か試し履きし、今日はMAGIC SPEEDを履いたがこれも調子がいい。結果は38回目の完走で26番目の記録。サブスリーとはいかなかったが、3時間一桁台でゴールできた。今の自分としては上々で合格点だ。

レースペースでの練習をしていなかったため、ハーフを過ぎて無理をすると脚がつりそうになりそうだったが、運よくちょうどよいペーサーを見つけて後ろにずっとついていった。15キロ過ぎから38キロくらいまでずっと後ろか並走していた。最後は相手がペースを落としてしまったが、ゴール後に引っ張ってもらった感謝の言葉をかけて記念の写真も撮らせていただいた。

ゴール後のおもてなしもすごい。おにぎりとスポーツドリンクという単純な組み合わせではなく、スポドリとバナナ、さらに地元の有名なお土産を貰った。エントリー定員に届かず期限を延長、さらに街頭でエントリーを促してもまだ定員にならず、さらにけち臭いおもてなししかできないショボイコンセプトの我が県のマラソン大会とは大違いだ。

桜マラソンだからコンセプトがピンクなのは当たり前だが、何もかもピンクで統一されているのは素晴らしい。大会記念Tシャツももちろんピンクだが、ざっとランナーの10人に1人は当日Tシャツを着て走ったのではないかと思うくらい、他の大会に比べて記念Tシャツを着用して走っていたように思えた。

福井駅前は、これでもかという恐竜推し。今回は時間がなくて観光はできずにゴール後にすぐ帰ってきてしまったが、また機会があったら今度はゆっくり観光もしてきたいなと思う。

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