お米が10キロ届いた話


そういえば、私は望まれて生まれてきたんだった。

私は、お父さんとお母さんが結婚して、楽しみに楽しみに生まれた第一子なんだった。

こんなに大切なことをついさっきまで忘れていた。というか、生きていて初めて思った(思い出した?)為、現在進行形で号泣しながら書いてています。

ちなみ3歳年下の弟がいて、5駅くらい隣の千葉に住んでいる。私なりに可愛がっているつもり。ゴキブリ退治の代わりに7500円のお小遣いをあげたりね。痛い出費だったけど、彼は無事退治して死体を駅のゴミ箱まで運んでくれた。


一人暮らしを初めて早5年経ち(マジか!?)
最近6年目に突入した(マジか!?)
ついでに社会人2年目になった(嘘やんw)

上京してからは、定期的にばあちゃんにお米を送ってもらっていたけど、面倒くさがりと斜に構えた性格が災いし、ここ一年くらいは「お米いる?」って言われても「最近ご飯作ってないから大丈夫」と返しておりました。飯作れや。

余裕が出てきたとはいえないけど、今の生活にも慣れて、そろそろパックじゃないご飯が食べたい気持ちが抑えきれなくなって、すごく久しぶりにお米送って欲しい!ってLINEした。(うちの祖母は、スマホが使えるし、タブレットでゲームだってできる。すごい。)


3日後、10kgの米が届いた。


お米1合が約150gなので、1合=お茶碗2杯分、1日1杯食べる計算にすると約4ヵ月分になる。私のペースだと半年持つだろう。ありがとう、ばあちゃん。

(ひゃくまん穀 地元の石川県産のお米で、加賀百万石と穀物を組み合わせたネーミングになっています。ばあちゃんがお店の人に冷めても美味しいご飯だって聞いて、ずっとこれを送ってくれてる。美味しい。)

届いてからも外食と冷凍食品が数日続いたけれど、この米をどう料理してやろう!と考えていたら、実家で頻繁に食べていた甘い薄焼き卵を白米に乗せて醤油をかけて食べる、通称”たまご乗せご飯”がどうしても食べたくなり、贅沢にに卵を2つ使って久しぶりに作ってみた。

ちなみにこれ。そりゃもうシンプルよ。
シンプルなんがうまいんよ。

あまりにも久しぶりすぎて、おかんも、ばあちゃんも、よく作ってくれたし、なんなら朝ごはんに作ってくれてたのを思い出して、オンオン泣きながら食べてしまった。当方23歳である。今年で24歳。ホームシックになるのが、5年ほど遅い。

おかんがたまに飲み会でおらん時とかは、ばあちゃんがポテトサラダや煮込みハンバーグを作ってくれたり、クラムチャウダー、竜田揚げとかいろいろ作ってくれたことも思い出した。出前で中華を取ったりカツ丼をとったり、いつも家にお菓子やジュースを買っておいてくれたり本当に大事に大事にされていた。ありがとう。作ってもらったものは全部好きだけど、いま挙げた料理以外に、ハタハタ、甘海老、カレイを煮たやつ、カワハギのお味噌汁が特に好き。味が濃くなりすぎちゃったって、よく言ってたけど、めちゃくちゃご飯に合うから、最高。



港町育ちのばあちゃんは、蟹を剥くのが上手い。上手いというか手練れである。子供の頃、今とは違いお菓子は少なく高価で、お菓子の代わりに蟹を食べていたらしい。

今はお菓子が安価で蟹は高価🦀だから、物の価値が変わったんだね。上京前からずっと年に一度は蟹を買ってくれる。毎年ありがとうね。実家に帰るときは、ばあちゃんの好きなごまたまごを買って帰るね。



ばあちゃんの好きなエピソード、学生の頃、バレーボールの先生がかっこよかったからバレーボール部に入ったこと。

私をはじめ、弟や従兄弟全員の頭の形がいいのは、ばあちゃんがずっと丸くなるように整えていたから。


これは一昨年のお正月🎍に着物が着たい!とわがままを言って、着せてもらったときの写真。

手に持っている鞠は、ばあちゃんが嫁に来てから作った物。ケサさんという曾婆ちゃんがいるんだけど、私はボケて言葉が少し乱暴になってからの記憶の方が強いけれど、大人しくて物静かな姑さんだったそうだ。早朝に起きてしまった時は、ケサ婆ちゃんも起きていたりして2人で黙々と鞠を作っていたらしい。婆ちゃんは本当に器用で、気持ちが若い。帰る度に、フェルトで作ったお花やつまみ細工の動物たちがたくさん増えている。すごい。


じいちゃんが、曾ばあちゃんのいる丘の上病院という介護病院に毎週通っていたのは、自分のお母さんだからだった。ターンタン、タンタカタンのタン。ぎんぎんぎらぎら夕日が沈む。という理由はわからない手遊びを面会に行くたびにしてもらっていた記憶がある。面会する前に必ずアルコール消毒をしていた記憶もある。



私が11月を最後に帰省していないのは、
コロナ禍だから?仕事が忙しいから、、、?

答えは、仕事が始まったら長期休みは全て帰省に使おうと思っていたら、コロナ禍になってしまって拗ねたから。

なんてしょうもない理由。


万が一コロナを持ち込んでしまったらと思うと本当に怖いけど、今はとにかく早く帰りたい。

ごまだんごを忘れずに買う。

GWに必ず帰る。

素直そうに見えて素直にじゃないので、今の気持ちと言葉で書いたら長くなったよ。電子上の若者言葉だけど伝わって欲しいな。

ばあちゃん大好き。

長生きしてね。

絶対にGWに帰るからね!

長生きしてね。

私より

最後まで読んでくれてありがとうございます。
また書けたら書くので、よろしくお願いします。

4月6日 れべるじゅう

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