GET BACK
ビートルズ「GET BACK」のルーフトップコンサートを映画館で見た。IMAX初体験。
冒頭は結成からの歴史のダイジェスト版が流れる。
金網を揺さぶり狂乱する若い女性、泣き叫ぶ少女、失神して運ばれる中年女性。
その全てに「私やん」と思った。全て、私だった。この時代この国に生きていたら確実にこれをやっていたと断言できる。
肝心のルーフトップコンサートは、まず屋上の防水仕様が気になり(何人もの人が歩行し、機材とかも置くので)足元ばかり見てしまったが、なんか木材敷き詰めてデッキっぽくしていた。
鮮明な映像と音響によるDon't Let Me DownからI’ve Got A Feelingの流れに鳥肌が立つ。かっこよすぎる。
ライブと同時に、周辺を行き交う市井の人々の反応も映像に納めていたのが良かった。
警察官、警察官に文句を言う老人、近隣で仕事をしている人の迷惑そうな顔、ええやん!みたいなノリの良いおじさん、冷笑系の人。そういう人達の心情も、めちゃくちゃ理解できる。
ゲリラライブとはいえ、許可取るとか警備計画、企画調整の視点皆無やがな、とか思うけど時代も違うし秩序を重んじてロックンロールができるんかとも思うし。
インタビュアーが女性にだけ「ビートルズ好きですか?メンバーで誰が好きですか?」みたいな軽薄めの質問をしていて、どこも変わらんな、基本バカにしとんな、と思った。(まあこれも時代が違うので…)
街の人々の反応と、終焉に向かうであろうビートルズの姿が重なったり、それでも音楽は素晴らしかったり。
どこかからROCK'N'ROLL!と叫ばれて、ジョンがYou,too!と返すのがなんか良かった。
それにしても、梳かしたとこないんか?と言いたくなるような髪質・髪型の、美しくもない(主観)無表情で不気味な東洋人の女がべったりで職場に常に入り込んでる状態、当時のファンの心情お察しする。
でもあの人がいたことで生まれた名曲もたくさんあるから、まあ、必然だったのでしょう。
最後、Let It Beを聴きながら、一瞬、ほんの一瞬だけ小室圭の顔が脳裏をよぎって非常に嫌な気持ちになった。許さない…
普通に映画を観たり音楽を聴いたりできる休日、幸せだね。