0027-20170709【今週の振り返り、時事ポイント】

今週のニュース振り返りは以下の内容を取り上げます。

1.G20首脳会議　2.日欧EPA大枠合意　3.中露首脳会談　4.北朝鮮問題　5.16年度の年金積立金運用成績公表　6.日本国内政治情勢

今週はG20首脳会議が開催されました。本稿執筆時点（日本時間7月8日(土)朝）での情報に基づいています。

G20の共同声明文については、別記事として個別に紹介します。

1.G20首脳会議

今週最大の主要イベントであるG20首脳会議ですが、ドイツ・ハンブルクで7月7日（金）～8日（土）にかけて開催されました。

全体会合としては、「自由貿易の推進」と「パリ協定（地球温暖化対策）」について、どのような話し合いがなされ、共同声明が出されるかに注目です。

全体会合とは別に各国首脳が個別に首脳会談を開いていますので、主な会談とその内容について紹介します。

①日米韓…北朝鮮問題についての日米韓の連携を確認。中露への働きかけについても確認。

②日韓…2011年以降実施されていない「シャトル外交（年1回相互に訪問）」の復活で合意。歴史問題とそれ以外の問題を分けて協議するツートラック方式で日韓関係を進展させていくことに合意（北朝鮮問題での協力含む）。

③日印…防衛協力を深化させる方針に合意（対中国を念頭）。日本式新幹線を採用したインド高速鉄道起工式に安倍総理が参加（今秋）。

④日露…共同経済活動の推進で一致。北朝鮮問題については温度差残る。

⑤米露…シリア南西部での停戦に合意。プーチン氏から米大統領選に関してロシアはサイバー攻撃に関与していないことが説明される。なお、この米露首脳会談はG20の地球温暖化対策の討議を途中退席して実施。時間は約30分の予定が2時間15分に延長。

⑥米・ポーランド…米国産天然ガスの輸出促進で合意（ロシアを意識）。ミサイル防衛システム売却で合意（米国と亀裂あるEU内先進国（独仏等）を意識）。