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2021.12.14配信【ラジレキ新聞解説ながら聞き】①首相、邦人退避に関し自衛隊法改正を検討 ②12月の日銀短観 ③日米豪、海底ケーブルに資金援助 ④21年の漢字「金」 ⑤主要五紙の社説

①首相、邦人退避に関し自衛隊法改正を検討

岸田首相は12月13日の衆議院予算委員会の答弁の中で、この夏にあったアフガニスタンへの自衛隊機派遣に係る初動の遅れの指摘への対応のため、自衛隊法改正を検討することに触れました。

また、同じく予算委員会で岸田首相は、給付方法について議論が起きている10万円給付に関しても発言をしました。その中で自治体の判断で全額現金による一括給付も認める考えが示されました。

②12月の日銀短観、景況感について

12月13日に日本銀行は、12月の短観(たんかん、全国企業短期経済観測調査)を発表しました。短観とは、日銀が全国の約1万社の企業を対象に、四半期ごとに実施する統計調査です。

短観では、企業が景気の足元から短期間の先行きがどうなるかを中心に聞き取りを行い、その他売上高や仕入れ価格の動向など企業活動全般にわたる項目について調査をしているものです。

今回の短観では、前回9月の短観から経済再稼働の動きが反映された結果となり、サービス業も含まれる非製造業において景況感の回復が見られる内容となりました。

大企業を中心に景況感は良くなっているものの中小企業では依然厳しいものがあり、また、コスト増については売値への転嫁が難しい状況も浮き彫りとなっています。
企業業績の見通しにはまだまだ懸念点が多く残る内容でもありました。

③日米豪、南太平洋海底ケーブルに資金援助

12月12日にオーストラリア政府は、ナウル、キリバス、ミクロネシア連邦を結ぶ海底ケーブル事業に日米と合同で資金援助をすると発表しました。
元々、同事業では過去に中国企業が入札で最安値を提示していましたが、日米豪が懸念を示して入札が無効になった経緯がありました。

また、南太平洋地域の話題として仏領ニューカレドニアでフランスからの独立の是非を問う住民投票が12日に実施されました。結果は独立反対が90%を大きく上回りました。

ただ独立賛成派は今回の住民投票について新型コロナウイルスの流行などを理由に延期すべきだと主張しており、投票ボイコットを呼びかけていました。そのため、投票率は前回の住民投票を大きく下回る43.9%(前回2020年10月は85.69%)となり、住民投票の正当性を巡って政治的混乱が予想されています。

④2021年の漢字は「金」

今年の漢字が日本漢字能力協会によって「金」であることが発表されました。主に今年は東京五輪が開催されメダルラッシュに沸いたことによるものです。過去にも五輪が開かれた年に同じく「金」が選ばれていました。

ちなみに岸田文雄首相は記者団から自身が選ぶ「今年の漢字」を問われると開拓の「拓」を挙げました。

皆さんにとっては、どの漢字が今年を表すのに相応しいでしょうか?

⑤主要五紙の社説

<日経>

◆WTO加盟20年の中国に透明性が必要だ◆

◆G7とASEANの絆深めよ◆

<読売>

◆G7外相会合 自由と法秩序維持へ結束せよ◆

◆独禁法違反疑い 楽天は出店者との信頼関係を◆

<産経>

◆G7とASEAN 自由の海へ連携して進め◆

◆「文通費」の法改正 使途公開が国民の常識だ◆

<毎日>

◆10万円給付を巡る混乱 理念の欠如さらけ出した◆

◆理事長逮捕の日大 解体的出直しが欠かせぬ◆

<朝日>

◆オミクロン株 国内での拡大に備えよ◆

◆民主サミット 理念の復権へ課題多く◆

⑥番組からのお知らせ

オンライン講演会を開催します!

日程は2021年12月14日(火)19:30~20:30(日本時間)、参加費は1,000円です。詳細は以下URLのnote記事からご確認ください。

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