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【2936】ベースフード - カビで隠れた本当の魅力

こんにちは、you_kkです。

本日は市場後の15:00に【2936】ベースフードの24年2月期3Q決算が発表されましたね。

本記事は3Q決算の振り返りと、ベースフードの魅力を語りたいと思います。
最後に、現在400株保有している株をどうするのかもお話したいと思います。

まずは決算資料のリンクです。
ベースフードは決算説明資料がとても綺麗で読みやすい資料になっているのでぜひ読んでみてくださいね。

決算短信 ↓
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2936/tdnet/2381104/00.pdf
決算説明資料 ↓
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2936/tdnet/2381125/00.pdf
業績修正(下方)↓
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2936/tdnet/2381130/00.pdf
資金の借入について ↓
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2936/tdnet/2381147/00.pdf



売上高と利益

決算説明資料 p.7

カビ騒動による返金額 3.2億円を当四半期の売上高より控除。
さらに、これを受けて様々な事業への影響が17.7億円と見積もられている。
⇒カビ騒動が無ければ売上高は55.4億円となる予定で、過去最高売上高を記録する3Qとなるはずだった。
言い換えれば、3Q売上高予想の38%をカビ騒動関連で失っています。

それらを考慮せず実際の値であっても前年同期比+32.4%の成長で高い値をキープできているが、2Qと1Qの前年同期比成長率が+80%, +73%であったことを考えると伸び率は大幅に減衰してしまっている。

ちなみに返金額以外の影響としては、
 ・解約者数の増加、新規顧客の減少
 ・広告抑制と新商品後ろ倒し
 ・大型商戦見送りによる年間注文数の低下
 ・店舗当たり売上高の減少
が挙げられている。

営業利益については、商品廃棄損などを計上し減少している。
一方、広告減少のため前年同期比で見ると全体では僅かに利益額は改善されている。


チャネル別売上高

自社ECの定期注文者

かなりの増加傾向であった定期注文者が一時的に鈍った程度。

決算説明資料 p.8

自社ECと他社EC

解約率は一時的に上昇したものの、7%後半まで改善しているとのことで、今後の定期注文者に影響を及ぼすことはあまり無さそう。
他社ECは純粋に売上高が減り、対前年同四半期より減少している。

決算説明資料 p.8


業績予想の修正

2Q決算で上方修正を出したが、今回の下方修正では期初の予想よりも更に下回る予想を出している。
これでも、3Qの現時点で前年通期の売上高を上回っており、通期では売上高成長率+53% 以上で着地する予想である。

決算説明資料 p.13


売上高予想の計算式

また、ベースフードの決算説明資料で分かりやすい点なんといってもどのようにして売上高の目標を算出しているのかが記載されている点である。
以下のように、チャネルごとにどのような計算式でどれだけの売上高を見込んでいるのか提示しており、非常に明瞭な決算となっている。

決算説明資料 p.15

利益率算出の計算式

利益率についても同様で、以下のように細かく記載されている。
荷造運賃費など減らせるところは減らし、広告は今回少し縮小させていること、また売上原価と人件費は開発のため割合が増えていることなど、目で見てその推移がすぐ分かるようになっている。

決算説明資料 p.16



講評・感想

さすがにカビ騒動の損失は痛かったですね。

しかしまあ、食品業界にこのような不祥事はあるものだと思います。

  雪印  :乳製品の集団食中毒事件
  不二家 :期限切れ材料の使用問題
  白い恋人:賞味期限の改ざん
  赤福  :消費期限や製造日の虚偽表示

などなど。。。
最近でもいたるところで異物混入が話題にあがっていますね。

だからいいというわけではありませんが、今回のカビ騒動は上記の事件のように、ベースフードが故意で行ったものでもなく、外注先のある工場で生産したものにカビが生えていたというものです。
外注先指導や管理は上場間もない企業にとって疎かになっていたのかもしれません。今一度食品の安全への意識を高めていただき、今後も発展に努めて欲しいです。



肝心の株価と保有株について

今日(2024/01/15)の終値は511円で前回決算&カビ騒動による下落からのレンジ相場のちょうど中間辺りにいます。

PTSで見ると431円となり-15%程度落ち込んでいます。

しかし、これ「悪材料出尽くし」だと思うんですよね。
つまり、私はここで保有株を損切りはしません。
むしろ、明日ストップ安になれば買い増すつもりでいます。

ベースフードの売上高はそれでも堅調な推移で確実な伸びを見せています。
なにより社員の離職率も非常に低い、ベンチャー企業にしては珍しい優良企業です。
また、社長はベースフード設立のために個人で何年間もパンを作り続けてきた過去があり、完全食に懸ける想いは尋常ではありません。

そうした会社はたかが四半期決算が悪かろうが、必ず成長していくものと信じていますし、その成長を応援するためにも、株を持ち続けていきたいと思っています。

そもそも、優待も配当も出していません。
ある程度したらそうした株主還元の動きも期待できますので、だんだんと株価は上昇していくと考えています。

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